ウイルス扱った「ジビエート」が延期を選ばなかった理由「今こそ“生きる”ことの尊さを伝えたい」原作&製作総指揮・青木良【第3弾PV420万再生突破記念インタビュー】 | アニメ!アニメ!

ウイルス扱った「ジビエート」が延期を選ばなかった理由「今こそ“生きる”ことの尊さを伝えたい」原作&製作総指揮・青木良【第3弾PV420万再生突破記念インタビュー】

キャラクター原案をイラストレーターの天野喜孝が担当し、「和」をテーマにしたグローバルなアニメーションを目指して製作される新作アニメーション『ジビエート』。

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『ジビエート』最新PVカット(C)YOSHITAKA AMANO (C)「GIBIATE PROJECT」製作委員会
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キャラクター原案をイラストレーターの天野喜孝が担当し、「和」をテーマにしたグローバルなアニメーションを目指して製作される新作アニメーション『ジビエート』。

『ジビエート』(C)「GIBIATE PROJECT」製作委員会
豪華アーティストが集結した楽曲制作なども話題を集める本作は、コロナ禍の状況において放送延期という選択肢を選ばずに、当初の予定通りに7月の放送開始を目指して製作が続けられている。
その一方で、作品の全容は現在のところ謎のままだ。

今回は、プロジェクトの中心人物であり原作&製作総指揮を担う、脚本家の青木良氏に話を伺い、『ジビエート』の魅力に迫った。
[取材・文=石井誠、撮影=小原聡太]

■システムの構築



青木良氏
――『ジビエート』において、青木さんは原作者とプロデューサーを兼任されていますが、どのような想いでプロジェクトを立ち上げたのでしょうか?

青木:僕はこれまで、製作委員会方式の作品にいくつか関わってきました。ほとんどの作品では企画に関わるあらゆる人たちが意見を出すため、企画意図が当初から大きくズレてしまう状況が生まれてしまいがちです。

また「本読み」という脚本内容を関係者が集まって検討する打ち合わせの場があるんですが、そこでフラッシュアイデアが連発されるために本来描く筈のテーマがよれてしまうことも多い。
脚本家もそこで関係者からダメ出しをされたり、思いつきを押し付けられると心が折れてしまうので、最初から修正校を重ねることを前提に熱意のない脚本を提出するようになってしまいます。

そうした環境を見るたびに「この作品は、誰が責任を取るんだろう?」という疑問を抱いていました。

日本のアニメで海外ヒットしたものを見てみると、そうした「よれる」ことが少ない形で作られた作品であることが多い。
だから、自分の担当するパートを増やし、「こういう作品にしたい!」という根本がブレないよう製作するため、原作と製作総指揮のダブルクレジットにしたんです。平たく言えば、過去作は納得がいくものに仕上がらなかったのでジビエートは製作システムそのものを変えたというわけです。

『ジビエート』(C)「GIBIATE PROJECT」製作委員会
――そういった関わるパートを増やしたことによって得られたメリットはなんですか?

青木:よれない物作りもそうですが、制作総指揮をしてみて思った事ですが、制作現場では、「アニメと言えばこういう表現でしょう?」という表現をついついしてしまいがちなんです。

自分がこれまで見てきた表現に囚われて、頭で考えずにルーチンで表現しまうことが常習的に行われている。なぜそのシーンが必要なのか、その演出が必要なのかを考えずにつくるのは、グローバルな視点で広いファンを獲得するうえでは望ましくありません。

海外ファンも視野に入れて、自分の作品を最後まで責任を取れるように作るために、こういった慣習や慣れに疑問を持ちながら作品づくりを行うシステムをつくれたことが大きなメリットだと思っています。

今回のプロジェクトでは、何よりもそこが肝心でした。まあそれでも産みの苦しみで一部制作現場の意向をコントロールしきれない部分はできてしまったのですが、次回からの課題と捉えています。

青木良氏
――では、最初から世界に目を向ける形で、アニメーションづくりをされたのですね。

青木:そうです。ちなみに、そうやって世界に打ち出すものが「なぜアニメなのか?」という質問をよくされるのですが、日本から世界に出せるのはアニメが最高のコンテンツだと思ったからです。

実写でやるとなると、日本人で世界に通用する役者は限られてしまう。アニメではその問題は無い。
こうしてシステムやアニメとは、グローバルとは、エンターテイメントとは何かと幾重にも研究した結果出来上がったのが『ジビエート』という作品なんです。→次のページ:世界と闘うためにはクリエーターの総力戦を


《石井誠》
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