伝説の萌えソングユニット「UNDER17」の結成から解散まで…そして16年ぶり復活への想い 小池雅也【インタビュー】 4ページ目 | アニメ!アニメ!

伝説の萌えソングユニット「UNDER17」の結成から解散まで…そして16年ぶり復活への想い 小池雅也【インタビュー】

2002年から2004年までの、わずか2年間の活動期間にも関わらず、今なおオタクの間やエンタメ業界で語り継がれる存在「UNDER17」。ギター担当で現在は「ULTRA-PRISM」として活動する小池雅也さんに当時を振り返っていただいた。

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■『侵略!イカ娘』の手ごたえ



UNDER17解散後は同じステージに立つことがなかった小池さんと桃井さん。
しかし2008年に開催された「Animelo Summer Live 2008 -Challenge-」では、小池さんがMOSAIC.WAVのメンバーとして出演した際、同じくステージに立つことになっていた桃井さんとサプライズでコラボを実現させた。
MOSAIC.WAVを含む4人で「天罰!エンジェルラビィ」を歌い上げたのである。


「当時はMOSAIC.WAVのサポートをしていましたから、MOSAIC.WAVのメンバー2人を目立たせたくてコラボを受けました。でもそれがなかったら実現していなかったでしょうね。UNDER17にあぐらをかいていたことを恥じ、いちから勉強し直していたわけですから」

その後、小池さんは2009年にULTRA-PRISMを結成。インディーズ期間を経て、2010年にPCゲーム『トロピカルKISS』のエンディングテーマ「Star☆tin'」で再メジャーデビューする。
そして2010年にリリースしたセカンドシングルで『侵略!イカ娘』のオープニングテーマ「侵略ノススメ☆」を手がけ、第16回アニメーション神戸賞主題歌賞を受賞した。

「『侵略!イカ娘』では、当時未知数だった月宮に『とりあえず歌詞を書いてみて』と託したんです。
すると彼女、とんでもない歌詞を書いて来ましてね。それは歌詞の裏テーマでしたが、彼女の想いがすごく詰まっていたんです。
ただ『侵略!侵略!』と連呼しているだけではありません。月宮のそれまでのオタ活にかける情熱がギュッと詰まっていました。

手前味噌ですが『これはヒットする!』と直感しましたね。おかげ様でそれ以降、様々な作品にも呼んで頂けるようになりました」

「侵略ノススメ☆」がリリースされた2010年当時は、美少女PCゲームが加速度的に下火になり、撤退するメーカーも目立ってきた時期だ。秋葉原でもグループアイドルやアニメ作品の看板が目立つようになり、萌えソング自体、音楽のいちジャンルとして埋もれるようになる。
オタク文化の流行はやがてライトノベルにその活躍の場を譲り、ゲームの分野でもソーシャルがその中心となりつつあった……。

ULTRA-PRISMの2ndワンマンライブのダイジェスト動画




「あの当時から、もう『萌えソングや電波ソングはヤバい』という危機感がありました。たぶんニコニコ動画出身のアーティストが活躍しはじめた頃ですね。周囲からも『もう萌えソングは古い』と言われていました。

でも『侵略ノススメ☆』がヒットしてくれたことで、少しは萌えソングの火を復活させることができたかなと自分では思います。
今回のイベントも、僕たちが『こういう時代もあった』とアピールしないと、闇に葬られてしまうのではないかと思いました(笑)」

→次のページ:「『萌でんぱ少年』は温故知新のイベント!」
《気賀沢 昌志》
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