■大人になるってどういうこと? 「自分の言葉に責任を持ちたい」(花守)
――このヒロインはふたりとも若いながらに王女・軍人として活躍していますが、花守さんも早見さんも若い頃からお仕事されていますよね。子どもと大人の区切りみたいなものを感じたことはありますか?
花守
最初は、声優がどういうお仕事なのかもわかっていないところからはじまったので、周りの大人に言われることが最善なんだと思いながらお仕事していました。
でもいろんな現場に行き、先輩方の背中を見て学んだことは、他人に言われるがままにやるのではなく、自分の意思を持ってやるということです。
自分の言葉に責任を持って行動し、自分のやりたいことに伴って起こる嫌なことには「きちんと耐えるぞ!」というふうに変わっていきました。

早見
それは成長ですよね。
花守
そうですかね? わがままになっただけかもしれませんが……成長であるなら嬉しいです!
早見
確かにそう言われてみると、私も中学生くらいでお仕事していたときに、働くというイメージはあまりなかったですね。
養成所にいた頃も、まわりは同級生が多く習い事の感覚に近かったので、それで「次、現場に出ます!」と言われても、突然切り替えるのは難しくて……。
いざ現場に出てみると、周りの方々みんなが大人に見えました。大人は自分と違う、という感覚がけっこう長く続きました。
■周りによって変化していくキャラクターたちを見て
――アニメ終盤に向けての盛り上がりどころや、今後注目してほしいポイントをお願いします。

花守
ユウキは、守りたいものと守れるもののギャップをどうやって埋めるのか、どっちに自分を持っていくのかという選択を迫られます。
選択していくなかで周りの人たちの言葉を聞き、王女はどうあるべきかを見つめ直すことになっていきます。
より一層ユウキがひとりの女の子から王女として成長していく場面が見えると思うので、そこを楽しみに見守っていただけると嬉しいです。

早見
後半にかけて、上官のゲイルがキーパーソンになってきます。彼の存在をはじめとして部隊もステラもどんどん変わっていくので、そこにまず注目していただきたいです。
また、笑顔はステラにとって防護服みたいなところがあったのですが、中盤以降、今までは笑顔でやり過ごしていた場面で笑えなくなったり、笑顔以外のいろんな感情が発露するシーンが多くなります。
そういう部分で、「ステラって本当はどんな人なのかな?」と考えながら見ていただければと思います。
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