■メイズは命がけの脱出ゲーム
――ところで、2人は『メイズ・ランナー』の世界に入り込んだら生きていけると思いますか? 例えば、1作目のグリードに送られたとしたら。
畠中&山下
ムリですね! ムリムリムリ!
――即答ですね(笑)。
山下
最初からあの環境ならわからないですけど、この恵まれた環境から急にあそこはちょっと……。“死”しかないですよ(笑)。
畠中
「グリーバーが来た! 逃げろ!」ってときに、すぐやられます。足も速くないし、きっと脚をツルと思います。「いってぇ!」って(笑)。
山下
まだ10代だったら可能性はあるかもしれないけどね。俺も、駅では階段を避けてエスカレーター探すぐらいだから。
畠中
わかるー! トーマスたちだったら駆け上がるんでしょうけど。
山下
俺らマジで生ぬるいよね!
畠中
トーマスたちみたいに記憶がない状態なら、自分の可能性を探って勇気を出すかもしれないですけど、今のままだったら完全に及び腰です(笑)。

――じゃあ、どちらかがさらわれたら?
畠中
あーー、山下さんがさらわれたらそれは行くしかないかなー。
山下
俺は……ムリだなあ。脱出ゲームは好きなんですけど、こういうのは違うから。命がけの脱出ゲームだから。
畠中
えっ、助けてくれないの!? 助けましょ? 俺、山下さんがさらわれたら助けに行きますよ?
山下
(思案にふけつつ)どうしようかな………。
畠中
なんで迷うんすか! ちょっと!
山下
……さらわれるやつが悪い!(笑)
一同笑
畠中
おい~!!(笑)。
■好きな作品はずっと関わっていたい
――ちなみに『メイズ・ランナー』でやってほしい新展開などありますか?
山下
声優として欲を出して言いますと、アニメ化してほしいですね。きっと向いているんじゃないかなって。少年少女たちが頑張るのって“少年マンガ感”ありますし。
畠中
確かにすごく良い企画じゃないですか!? あとは“大人の人たち”次第だね
山下
それとこの作品を応援してくださるみなさん次第ですね。だってほら、(ポスター指して)この顔立ち二次元でもいけますよね?
だから日本でもいいですし、アメリカで作られてもいいなと思うので、アニメ化に期待したいです!
……っていう夢物語ですけど、言えるなら言っちゃおうと(笑)。
畠中
アニメ化されて僕らがまた声をあてるんだ! 最高じゃないっすか! 僕もアニメ良いなって思います。
あとは、ゲーム化かな。オープンワールド形式で、チームで迷路を攻略したりミッションに挑戦したりする。そういうゲーム、プレイしてみたい! で、声をあてたい!(笑)
山下
好きな作品って、ずっと関わっていたいんですよね。
畠中
そうそう! だから近い将来やってみたいです。

――ありがとうございます。では最後の質問となりますが、『メイズ・ランナー 最期の迷宮』のデジタル先行配信が8月22日にスタートし、パッケージが9月19日に発売されます。シリーズのファンや初めて見る人に向けて、本作の見どころをお願いいたします。
山下
『メイズ・ランナー』はSFファンタジーですけど、人々が志や夢を持ちながらがむしゃらに生きている姿が丁寧に描かれていると思うんです。
犠牲もつきものなんだけれど、「その先にはきっと光があるんだよ」という事を伝えようとしてくれているのかなと思いますし、僕自身そう感じられた作品でした。
現実世界でも生きていれば誰しもが何かしらの悩みを抱いているわけで、そういう意味では誰が見ても響く映画なんじゃないかと思います。
畠中
“少年少女のあふれ出る若さ”も『メイズ・ランナー』の魅力だと思います。
登場人物たちは頭脳で迷路を解くというよりも走り回ったりと常に体当たりで、そういう泥臭さも現実ではなかなか味わえないですよね。
アクションサバイバルやファンタジー要素はもちろんですが、その中にはすごく“リアル”もありますし、青春を感じさせてくれる部分もあるのでそのあたりをぜひ楽しんでいただきたいです。
→次のページ:メイズ(迷路)を抜けて盟友を助け出せたのは誰だ?