【インタビュー】井上喜久子は細胞レベルで“17歳”? 肌年齢チェックなど身体測定をしてみた 2ページ目 | アニメ!アニメ!

【インタビュー】井上喜久子は細胞レベルで“17歳”? 肌年齢チェックなど身体測定をしてみた

2018年7月よりオンエア中の『はたらく細胞』よりマクロファージ役・井上喜久子さんにインタビュー。作品の見どころに加え、“永遠の17歳”しても知られる井上さんだけに謎多き“17歳教”についても切り込んだ。

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■17歳教の真髄は“心の置きどころ”にあった!



――ここからは作品と関連してご自身のお話を聞かせてください。井上さんといえば“永遠の17歳”でお馴染みですが……。


井上
えっと、実を言うと正しくは“揺れ動く17歳”なんです。
“永遠の17歳”という文言であれば、後ろに「おいおい」までをつけていただけたらありがたいです。だってそれがないと、ただの嘘つきになっちゃう。なので、「井上喜久子、17歳です。おいおい(※)」がフルネームなんです。
(※井上さんの「17歳です」の自己紹介のあと、聞き手側が「おいおい」とツッコムというお約束)

――なんと!

井上
私的には正直、17歳よりも「おいおい」のほうが大切で、世の中の皆さんに「ああ、井上喜久子がまた17歳って言ってる」って思って欲しいくらいです。
というのも、17歳に見られたい、若作りをしたいというのではなく、若く生きたいんです!


――なるほど。

井上
あと、「何言ってるの(笑)」と笑ってもらえることが幸せなんです。
私の人生のメインテーマは“笑顔”。それって、自分も笑顔でいたいし、みんなにも笑顔になってほしくて、そのためだったらなんだってやるぞ! という意気込みです。なので、みんなに突っ込んでもらえることはすごく嬉しい。

――踏み込んでお聞きしたいのですが、そう考えるようになったきっかけは何だったんですか?

井上
日本は特にそうですけれど、女性は「若い方がいい」という文化がありますよね。でも私は、年齢を重ねることは幸せなことだと捉えていて。
若いときには抱えきれなかったような悩みや苦しみだって、年齢を重ねることで少しずつ超えていける力や知恵がつくと思うんですね。
でも、実際には若い方がいいと思っている人が多くて、それに苦しめられている人もいる。「だったら、どうやったらみんなが笑顔になれるかな?」と考えたときに、「井上喜久子、17歳です(おいおい)」って、いろんなことを笑い飛ばしちゃおう! みたいな気持ちなんですよね。

――井上さんはいつも笑顔でいらっしゃる印象なのですが、ご自身も思い悩むことは?

井上
私、若いときはすっごく悩み症でネガティブだったんですよ!


――今の井上さんと比べると、だいぶ印象が違いますね。

井上
そうでしょ? あるとき辛いことが多すぎて「もう無理……」となったんです。でもそれがきっかけで“井上喜久子2号”になりました。

――2号!

井上
そう。2号になって面白い方を選択するようなったら人生がどんどん楽しくなってきちゃって、「17歳です」もどんどん言うようになったんです。

――気持ちの切り替えができるようになった。

井上
そうですね。

――井上さんが教祖を務める「17歳」もそこに関わってきますか?

井上
ええ。「17歳教」って声優業界に密かにある秘密組織みたいなものなんですけど(笑)、20代ぐらいは自分のあるべき姿ってよく分からないし、どうすることもできないと思うんです。
性格や外見、生まれ育ってきた環境などに縛られて苦しいこともあるんだけど、30歳ぐらいになると“自分で選べる力”が出てくる。

――人生経験を積んだことで、自分で人生の方向性を決めることができるようになる、と。

井上
そうなんです! 体作りもそうで、20代の頃は気づかないかもしれないけれど、年齢を重ねていくと、自分がどう眠って、どう食べて、どう体を動かすかを考えることで、体を少しずつでも健康にすることができるのに気づく時期でもあるので。
そんな頃合いの後輩には「そろそろ、17歳教はいかがですか?」とお声がけをね(笑)。


――ちなみに17歳教の教祖として、井上さんが教徒の方々に説いている“教え”のようなものはあるのでしょうか?

井上
うーん、出身地を聞かれたら「お花畑の方から」とかいろいろあるんですけど……。あっ、実は私、17歳教の経典をスマホに書き留めてあるんですよ!

――ぜひ教えてください!

井上
では、言いますね。


「17歳は年齢じゃないの。生き様なの」

「お料理するときは、歌いながら作ってね♪」

「ロッカーや下駄箱のカギを使うときは17を選んでね」

「あわてないで、走らないで、スキップしちゃお♪」

とか。ほんの一部ですけどね、うふふ。

――お話を伺っていると“心の持ちよう”が17歳教の根っこなのかな、と感じました。ちなみに、『はたらく細胞』の収録現場でも17歳教の活動はあるのでしょうか?

井上
収録を始める前って、「赤血球役の花澤香菜です」みたいにひとりひとりが挨拶をするんですけど、私は「マクロファージ役の井上喜久子、17歳です」って言って皆に「おいおい」までを言ってもらうのが、恒例行事になっているんですよ。そうすると緊張している新人さんも笑ってくれるので。

――そこまでいくと、業界の潤滑油といっても過言ではないと思います。

井上
いえいえ~。でもね、こんなことを言っていますけど、「はぁ……いつまでこんなことをやっているんだろう」と、ふとネガティブになることもあるんです。
それに、誰もが知っているとは全然思っていなくて。実際、はじめましての新人さんのいる現場で「17歳です!」って挨拶したら「よろしくお願いします!」ってストレートに返されたことがあって。


――それはつらい(苦笑)。

井上
「いたたた」って感じでした(笑)。あとはアニメ系ではないイベントに出演した際、「17歳です」と言ったらちょっとした失笑シーンになっちゃって、記者の方が走らせるペンの音だけが聞こえてきたり……今となっては笑えますけど、やらかしちゃってることは多いんです。

――そうした迷いや苦い経験があっても、“17歳”を言い続けているのは何故なんでしょうか。

井上
そうですね……。やっぱり繰り返しになりますけど、みんなの“笑顔”が見たいんです。
女性は年を取ると「こんなオバちゃんになっちゃったし……」とネガティブになりがちです。私、30代くらいの女性声優からよく相談を受けるんですけど、私からしたら「まだまだよ! そういうときこそ笑顔にならなきゃ!」って言うんです。
年齢を苦に心が折れそうになっている人には「まだ、おもしろいほうがありまっせ!」と説きたい。明るく前向きになるヒントみたいなのを感じていただけたらいいですね。

――その心持ちだと、井上さんが教祖を退くのはまだまだ先のようですね。

井上
男の人って、年齢が上がってもカッコイイじゃないですか。白髪もダンディになったりとか、そういう部分で羨ましい。フランスだと、妙齢の女性ほど「ビンテージワインのように魅力が増していく」と表現される文化があったりするので、そういうところを目指したいですね。

――年齢を重ねることは悪いことじゃないよ、と。

井上
はい。これからも“17歳のベテラン”として頑張っていこうかなって(笑)。

→次のページ:17歳教教祖の肉体を大胆にも健康度チェック!
《馬波レイ》
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