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第19話はファッションショーを題材にしたエピソードです。
フィギュアスケーターの少年・若宮アンリに誘われ、“女の子もヒーローになれる!”をテーマにしたショーに出ることになった愛崎えみる。仲間たちと準備を進めていると、そこにえみるの兄・正人が登場します。
「ヒーローって男のための言葉だよ」という彼はえみるの出演を「ふさわしくない」と反対しますが、そこにドレスを着たアンリがやってきて……という展開に。
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視聴者の反応が大きかったのはアンリの振る舞いで、彼は「君、男だろ」と鼻で笑う正人に対して「僕は自分のしたい恰好をする。自分で自分の心に制約をかける。それこそ時間、人生の無駄」と返答。
さらに、主人公の野乃はな/キュアエールが「誰の心にだってヒーローはいるんだよ!」と正人へ反論したことや、怪物オシマイダーに捕らわれ「ボクお姫様ポジションになっちゃってない?」とこぼしたアンリに向けて、「いいんだよ!男の子だってお姫様になれる!」と言い放った姿は、アンリ以上に視聴者の心を揺さぶることになりました。
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Twitterではこの展開に「女の子がヒーロー目指したっていいし、男の子だってお姫様になれるって、これを全力で言い張るこのアニメはやっぱすげぇや」といった反響が届いたほか、「男の子だってお姫様になれる!」のセリフに「男の子だって、お姫様になれる時代にようやくなったんだね………」「プリキュア屈指の名言になるな、これ」と感動する声も続出。
「ジェンダーに切り込んできたか…!」と反応するファンも見られ、「今プリキュアを見てる男の子とか、仮面ライダー見てる女の子とかに届いて欲しい。そして成長する過程で悩むことがあったら、思い出してほしい」と寄せた視聴者もいました。
なお、第19話のエンドカードには「またみてね」に添えて、敵役のクライアス社の面々を背景にした「悪役だって定時退社できる!」のフレーズも。老若男女に「なんでもできるし、なんでもなれるんだなぁ」と思わせてくれる、最後まで意義深いメッセージが込められたエピソードでした。
『HUGっと!プリキュア』
(C)ABC-A・東映アニメーション