これからのアニメ業界を担う演出家・プロデューサーになるには…「NUNOANI塾」布川郁司塾長×卒業生インタビュー 3ページ目 | アニメ!アニメ!

これからのアニメ業界を担う演出家・プロデューサーになるには…「NUNOANI塾」布川郁司塾長×卒業生インタビュー

日本のアニメーション業界を代表するアニメーションスタジオのスタジオぴえろ。その創設者でもある布川郁司氏が近年私塾を開き、後進の育成に注力しているのはご存じだろうか。

インタビュー
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■演出家になるにはとにかく絵コンテを描くこと

――荻原さんは『BORUTO』で演出家として現場で活躍されていますが、演出家デビューのきっかけはなんでしたか?

荻原
講師であり、『BORUTO』総監督の阿部先生から「演出をやりたいなら今度『BORUTO』でやってみないか」とお話をいただいたのがきっかけです。もちろん、入塾した当初は「ぴえろに就職させるわけではないので」と釘を刺されていましたし(笑)、僕もあくまで勉強しに来ているという気持ちだったのでコネクション面でそこまで期待はしていませんでしたが、お声がけいただい大変ありがたかったです。
実はその時に撮影監督の仕事も決まっていたのでかなり迷いました。上司に相談すると「やってみた方がいいんじゃないか」と言っていただけた。それで踏み出しました。


布川
新しいことをやるには勇気がいるからね。今までのキャリアを置いて、別のところでチャレンジするわけですから我々も強要はできない。スタートラインに立たせてあげるくらいしか我々には言えない。その先へ踏み切るのかどうかは個人の気持ちしかないですから。

荻原
僕の場合、撮影の仕事を続けながらNUNOANI塾に通っていて、スタッフの応援もあって塾の日は休めるようにしてもらっていたんです。スタジオを辞める時も快く送り出してもらいました。今は「この先、一人前になってまた昔の仲間と仕事をする!」ということを次の目標にしています。
今はまだ踏み出したばかり。踏み出す前には「ちょっと高い山だろう」くらいの気持ちでしたが、実際登ってみると「これ、アルプスだった!」という状況ですね(笑)。実力主義の世界なので自分の武器を身につけていかないと、と身を引き締めているところです。

布川
みんな通る道だからね。

――布川さんからこうして言葉をいただけるというのも心強いですね。荻原さんは塾に通っている最中、カリキュラム以外で特別がんばって取り組んだものなどありますか?

荻原
プライベートでは演出の本を読むくらいでしたが、阿部先生の課題はがんばりました。脚本1ページ程度の短いシーンを絵コンテにするというものですが、僕の場合は「1話ぶん(※)まるまる描く!」という風に毎回取り組んでいました。業界のいろんな演出家やプロデューサーから「絵コンテが描けないとお話にならない」と聞いていましたし、阿部先生が講義で「(受講生のなかで)1話ぶんのコンテを描いてくるヤツなんてそうそういない」とおっしゃるので、「なら自分は1本ちゃんと描く!」という気構えになってやってました。
(※ 30アニメの基本的なフォーマットで20ページ前後)

布川
絵のうまい下手関係なく、1本の絵コンテを描き切ることはすごく大事なことなんです。ひとつのドラマを描くという事ですから。

荻原
でも、受講しているときはもがいていました。今もそうですが、才能ある人はきっと20代や初期段階からすごいものを作るんだろうと思うので、それを考えると自分はまだまだだなと焦っています……。

布川
それはないよ。「自分には才能がある」と自分で言う人間にロクな奴はいないし(笑)、宮崎(駿)さんだって初演出は30代後半でしょ。演出のキャリアなんてそんな簡単ではないです。全ての作業部門のトップですから。才能だけで出来る事じゃないんです。

荻原
励みになります……!


■何にしても茨の道です

――最後に、今年NUNOANI塾に入塾しようと検討している人たちに対してアドバイスをお願いします。

荻原
僕は演出家志望でしたが、演出家やプロデューサーになることだけが、この塾に通う目標である必要はないと思います。実際、僕の同期生には、単純にここで得た技術を自分の仕事にフィードバックさせたい、という人も多かったです。ご興味がある方は、まずは体験入塾をオススメします。そこで自分にとって意義のあることなのか見極めていただければと思います。

布川
将来のアニメ業界を担う若手を育てているわけですが、演出にしてもプロデュースにしても「簡単なものだ」と言ったことは一度もないんです。ここは茨の道です。でもそれを学ぶ場がないというのが問題で、NUNOANI塾をはじめました。
日本のアニメーションは、国内だけでなく年々世界に拡大していってます。これからの世代の人たちがどんな新しい映像をつくってくれるのか楽しみにしています。アニメ業界で才能を試したいという人たちがまずスタートラインに立つためのお手伝いをNUNOANI塾で
できればいいと思っています。

「NUNOANI塾6期生 入塾説明会」
日時:2018年3月10日(土)12:00開始(30分程度)
場所:Three Eight Nine MITAKA 4階

「NUNOANI塾6期生 募集要項」
開塾日時:2018年5月12日(土)~2019年4月中旬(1年間)第2、第4土曜日13:00~18:00
募集人数:15名程度
場所:Three Eight Nine MITAKA 4階
受講料:1年間30万円(税別)年間約105時間以上
《細川洋平》
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