TVアニメ「サクラダリセット」川面真也監督インタビュー 原作独特の空気感をそのままに映像化したい | アニメ!アニメ!

TVアニメ「サクラダリセット」川面真也監督インタビュー 原作独特の空気感をそのままに映像化したい

インタビュー

TVアニメ「サクラダリセット」川面真也監督インタビュー 原作独特の空気感をそのままに映像化したい
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2017年4月から、テレビアニメ『サクラダリセット』の放送がスタートする。本作は角川スニーカー文庫で刊行されている同名ライトノベル(著:河野裕)を原作とした作品。
人の半数が特別な能力を持つ街・咲良田(さくらだ)を舞台に、過去に体験したすべての記憶を思い出すことができる「記憶保持」の能力を持つ浅井ケイと、世界を最大3日分巻き戻す能力「リセット」を持った春埼美空が力を合わせて過去を変え、世界を変えていこうとする物語が展開する。

今回、アニメ『サクラダリセット』で監督を務める川面真也にインタビューを敢行。コミカライズや実写映画化も行われている本作をアニメでいかに表現していくのか、繊細な高校生の感情をどう見せていくのか訊いた。
[取材・構成:ユマ]

『サクラダリセット』
http://sagrada-anime.com/

■原作を読んで感じた雰囲気をそのまま活かしたい

――まずはどのような経緯で『サクラダリセット』に関わることになったのか、教えてもらえますか。

川面
以前david productionが制作した『ジョジョの奇妙な冒険』をお手伝いしたことがありまして、そのとき津田さん(津田尚克ディレクター)と連絡を取り合っていました。その縁があって、『サクラダリセット』を制作することになった際、david productionからオファーをいただいた形です。

――河野裕さんによる原作小説を読まれて、どんな印象をお持ちになりましたか。

川面
お話をいただくまで原作のことは存じ上げておらず、この仕事を受けることになってからあらためて読ませてもらいました。読んでみると青春群像劇やSFといろいろな要素が折り重なっており、「これらの要素を積み重ねていったらどうなるんだろう」と興味を惹かれましたね。すると終盤の2、3巻でストーリーが怒涛の展開を見せて、構成がとても面白かった。

――怒涛の展開、というのはアニメでも活かされるのでしょうか。

川面
そうですね。原作の良さは極力削がないように作っていきたいです。テレビアニメだとどうしても尺が限られてしまいますが、特に後半の展開はしっかりと見せられるように構成を組んでいます。

――2クールだとじっくりと描ける部分も多そうですよね。ちなみに、2クールというのは最初から決まっていたことなのですか?

川面
オファーをいただいたときにはすでに決まっていましたね。本当にさまざまな要素が入り組んだ作品なので、4クールはほしいくらいですけどね(笑)。

――さまざまな要素が入り組んでいる原作小説をアニメ化するうえで、一番のポイントとなったのは何でしょう。

川面
『サクラダリセット』に限らず、基本的に僕は原作通りにやりたいと考えているので、原作を読んだときの印象、感じたままの雰囲気を活かすことはいつも考えています。先ほどお話した構成にもつながってきますが、ストーリーの流れも変えないように心がけています。でも一番のポイントとなると、やはり作品全体をとりまく雰囲気ですね。


――『サクラダリセット』にある雰囲気とは、具体的にどのようなものでしょうか。

川面
主役の3人、ケイと美空、菫が持っている空気感は、ほかのキャラクターとは違うんですよね。見ているところが遠いというか、高校生とは思えないくらい達観していて、遠くの場所を目指して一歩一歩進んでいっているんです。目の前にある出来事を解決している最中でもなにか別のところを見ている。各々のキャラクターが持つ視線の先の違いが、作品の雰囲気を形成していると思います。

――ケイや美空は特殊能力の持ち主でもあります。こういった境遇の違いも影響しているのでしょうか。

川面
いえ、どちらかというと自分たちの生き方とか、高校生らしく模索しているからだと思います。実際の高校生も実際にさまざまなことを考える時期です。彼らは確かに特殊な境遇ではありますけど、テストのこととか、将来のこととか、常になにか悩みがつきまとっている、思春期らしさも持ち合わせているんです。

――特殊能力に目がいきがちですが、人物の繊細な部分を意識していると。

川面
そうですね。人物の性格や個性を反映しつつ、物語上で起こる事件も見せていく。特に前半はこの2つを軸に、バランス良く見せていきます。逆に後半はキャラクターの心理的な描写も細かく見せていきたいですね。

――なるほど。とはいえ本作ではキャラクターが持つ能力も重要なポイントとなりますよね。

川面
本作における能力は、どれもそのキャラクターが望んでいたものなんですよね。この設定からしても、高校生の生き方がカギを握っているのだと感じました。だから事件は原作の通り描くものの、演出という意味では極力抑え目にしています。

――能力を全面に押し出すのではなく、あくまでも事件を中心に描いているんですね。

川面
作品の中で起こるひとつひとつの事件がミステリーの要素を持っていて、それをテンポよく見せていこうと考えています。


――シリーズ構成の高山カツヒコさんとも、その辺りは念入りに話し合ったのでしょうか。

川面
それはもちろんですが、なんとか原作の良さを2クールの中に収めようという話のほうがメインでした。高山さんも「原作通りにいきたい」という考えは同じで、尺に合わせて作り変えることはしたくありませんでした。原作が完成して、全体像が見えている以上はやれることをきっちりやろうとの意見で一致しました。

(次ページ:キャラクターの心情に寄り添った映像に)
《ユマ》
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