「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」福井晴敏×羽原信義インタビュー ファンが期待する“ド真ん中”をつくりたい | アニメ!アニメ!

「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」福井晴敏×羽原信義インタビュー ファンが期待する“ド真ん中”をつくりたい

インタビュー

「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」福井晴敏×羽原信義インタビュー ファンが期待する“ド真ん中”をつくりたい
  • 「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」福井晴敏×羽原信義インタビュー ファンが期待する“ド真ん中”をつくりたい
  • 「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」福井晴敏×羽原信義インタビュー ファンが期待する“ド真ん中”をつくりたい
  • 「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」福井晴敏×羽原信義インタビュー ファンが期待する“ド真ん中”をつくりたい
  • 「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」福井晴敏×羽原信義インタビュー ファンが期待する“ド真ん中”をつくりたい
  • 「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」福井晴敏×羽原信義インタビュー ファンが期待する“ド真ん中”をつくりたい
現代に蘇ったヤマト。大成功を収めた『宇宙戦艦ヤマト2199』から3年。いよいよ続編が出航する。1978年に公開され社会現象を巻き起こした『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』と、同年放送のTVシリーズ『宇宙戦艦ヤマト2』をベースに紡がれる新しいヤマト。
『2199』から大胆にスタッフを入れ替え、新たに誕生する『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』は、一体どのような場所まで見る者を連れて行ってくれるのか。
全七章という長い航海の出航を前に、シリーズ構成を担当した福井晴敏と羽原信義監督に、『ヤマト』との出会いから本作をどう作っているのかまで、じっくり話を伺った。
[取材・構成:細川洋平]

『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』
2017年2月25日(土)劇場上映開始
http://yamato2202.net/

――まずは改めて、おふたりが『宇宙戦艦ヤマト』という作品に出会ったときの思い出を教えてください。

羽原信義(以下、羽原)
僕は小学校5年の時にリアルタイムで第1話から見ました。確か『テレビランド』という子供向けテレビ情報誌で放送前に情報は知っていたと記憶しています。

福井晴敏(以下、福井)
俺は『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち(以下、さらば)』(1978)公開直前に、テレビで『宇宙戦艦ヤマト 劇場版』を放送していたのを見たのが初めてで、確か小学校3年でした。

羽原
ヤマトに出会ったのは、ほぼ同い歳だったんですよね。

福井
やっぱり最低でも10歳にはなってないと見るのは難しかったと思いますね。

羽原
でも今とはだいぶ違って、僕らが子供の頃はまだアニメではなく“テレビまんが”って言われていた時期なんですよね。そのうえ小学校5年くらいになると「まだ見てるの?」と言われる。そんな中、「ストーリーがちゃんとあってすごい感じがする!」とか「SFっぽい!」という好奇心に惹かれて食いついたという感じです。


福井
俺が初めて劇場版をテレビで見た時は親戚のおじさん、おばさんも偶然いて、ふたりとも最後まで見てました。大人も見るというのは驚きでしたね。それからも近所のそば屋とかラーメン屋に行くと、再放送をやっていれば『ヤマト』が流れてる。いつもだとニュースとかバラエティを流していると思うんだけど、誰もチャンネルを変えないで見ていた、というイメージがありますね。俺らにとっては見ることが背伸び。

羽原
そうでしたね、大人の仲間入りという感じでした。うちの祖父は戦中派で実際戦地にも行っている人間だったので、『ヤマト』第2話で戦艦大和が発進するシーンを見て「よくできとるなあ」と感心してました。

――素朴な疑問ですが、羽原監督のおじいさまや戦中派の方はどうご覧になっていたという印象がありますか?

福井
放送自体は(太平洋)戦争から何十年も経っていますし、戦争体験というのはもちろん壮絶なものであったかと思いますが、すべてが悪い思い出、というわけでもない。それで戦中派の人たちに話を聞くと、ヤマトのような戦艦を模したものがアニメに出てきたりするのは……。

羽原
高揚するものもありますか。

福井
そう。それから懐かしさも感じるみたいで。もちろん戦争はもうイヤだ御免だと思っている一方で、そういう感情を持ってるんだなあというのは、具体的な言葉に出るわけではないけれども感じましたね。

――そういった思いがエンターテインメントとして抽出されたものが、やがてTVアニメ『宇宙戦艦ヤマト』につながっていく。

羽原
だと思いますね。

福井
あとは戦後の日本人が、戦争をどう捉えているのか、ということに実写の日本映画すら表現しあぐねていたことを、アニメだからこそ初めて素直に表現できた、というのはあると思います。「愛し合うべきだった」と。主人公たちがあれだけ凄まじい戦いをした後にそこに気づく。それは「戦中を経験した人たちが出した答えなんだな」と今は改めて思いますね。


――多くの人をさまざまな角度から熱くさせた『ヤマト』を、改めて作り直す、というプロジェクトが『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』(2009)を経て『2199』ではじまりました。おふたりは一連の動きをどうご覧になったのでしょうか。

羽原
僕は『宇宙戦艦ヤマト 復活篇 ディレクターズカット版』(2012)でアニメーションディレクターを担当していましたし、ヤマトにどっぷりハマっていましたので、心からただただいいものを作りたい! 楽しませたい! という思いでやってきました。『2199』では僕も現場にいて「そこ見えない箇所だけど描くんだ……!」と驚いたくらい緻密な描き込みをしていて、画面の中に息吹として少しでも入れば、という意気込みがすごかったですね。先ほどの戦争といったテーマ的なものを入れようと考えたこともないですし、完全に切り離して作っていました。

福井
『2199』総監督の出渕(裕)さんもそうだったと思います。戦後日本を、といったことをもう一度やる時代ではなかったし、企画は日本人にこれまた強烈な印象を与える震災があった2011年より前からずっと動いていたものですから、とにかく今の人に向けた作品を作ろう、それが第一義であったと思うんですね、『2199』は。だから成功を収めたんだと思います。

(次ページ:「2202」はデートムービー?)
《細川洋平》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集