日本では8月11日に全国公開する映画『ペット』のワールドプレミアが、6月16日(現地時間)、フランスで開催されているアヌシー国際アニメーション映画祭で開催された。会場には、クリス・ルノー監督、ヤロウ・チェニー共同監督、そしてプロデューサーのジャネット・ヒーリーら登壇し、世界最大のアニメーション映画祭での初披露に感謝の気持ちを伝えた。『ペット』は『怪盗グルーの月泥棒』や『ミニオンズ』など大ヒット作を飛ばすイルミネーション・エンターテインメントの最新作。イルミネーションの得意とするコメディたっぷりの作品だ。ワールドプレミアは、映画祭特有の華やかな雰囲気で行われた。会場には映画祭名物の紙飛行機が飛び交い、そして入場者全員に配られた風船と大きな拍手のなかで、両監督とジャネット・ヒーリーらが登場した。ワールドプレミアの場にアヌシーが選ばれたのは、フランスが本作のアニメーション制作の拠点であることも理由のひとつだ。イルミネーションはハリウッドの大手映画会社ユニバーサルの子会社だが、本作の制作はフランスのイルミネーション・マック・ガフで行われている。挨拶でもクリス・ルノー監督からはマック・ガフ、そしてフランスの関係者に対する深い感謝が述べられた。その密接なつながりを感じさせた。そして司会に促されると自身の大ヒット作である『ミニオンズ』のキャラクターのモノマネをするといったおどけた場面もあった。プロデューサーのジャネット・ヒーリーからも、映画祭やフランスのファンに向けた深い感謝があった。そのお返しが、2016年の話題の映画のワールドプレミアというわけだ。映画は、飼い主が留守の間にペットたちが巻き起こす珍騒動をユーモアいっぱいに描いた。上演中は笑いが絶えず、お祭りに相応しい楽しい映画となった。そして上演終了後は、長い拍手が続き、観客の満足がいっぱいに表現された。『ミニオンズ』に続き本作も、大ヒットの気配である。
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