「思い出のマーニー」や「屍者の帝国」も、フランクフルトで邦画100本以上上映「ニッポン・コネクション」 | アニメ!アニメ!

「思い出のマーニー」や「屍者の帝国」も、フランクフルトで邦画100本以上上映「ニッポン・コネクション」

ドイツ・フランクフルトの日本映画祭「ニッポン・コネクション」で日本のアニメ映画も複数上映される。

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海外で日本文化への関心は依然高いが、映画の分野に限れば国外のファンが作品に触れる機会はあまり多くない。劇場公開される日本映画は、その数が限られているからだ。そうしたなか、ヨーロッパで日本映画の普及に大きな役割を果たしているのがドイツ・フランクフルトの日本映画祭「ニッポン・コネクション」である。
ボランティアチームによって運営される映画祭は、今年で16回目を迎える。2016年は6日間の期間中に100本以上もの映画を上映するが、日本映画を専門にする海外映画祭ではほかにない規模だ。

「ニッポン・コネクション」の特徴は、作品の幅広いラインナップだろう。最新映画から名作、そして実写、ドキュメンタリー、もちろんアニメーションもある。
2016年のアニメーションは、『花とアリス殺人事件』『思い出のマーニー』『屍者の帝国』『ハーモニー』『百日紅~Miss HOKUSAI~』と話題作が並ぶ。短編プログラムには、「東京藝術大学:アニメーション」と「A Wild Patienceー女性監督によるインディーズ・アニメショート」が組まれた。アニメーションの分野でも日本の映画の多様性が紹介される。
そして1987年の『ゴキブリたちの黄昏』は日本でも観る機会の少ない作品だ。映画上映に合わせてアジア映画の研究家ジョナサン・M・ホールが「Through Bug Eyes: Insect Optics and Global Anime」というテーマで講演もする。

一方、映画祭では、ニッポン名誉賞として海外でも評価が高い黒沢清監督を顕彰する。監督の代表作『CURE キュア』(1997)、『トウキョウソナタ』(2008)それに『クリーピー 偽りの隣人』(2015)が上映される。
海外プレミアとなるのは、映画作品ではなくドラマである。Netflixによるオリジナルドラマ『火花』だ。芥川賞を受賞した又吉直樹による小説のドラマ化全10話の上映は話題を呼びそうだ。現地には久万真路監督と主演の林遣都、波岡一喜らが訪れる。
映画祭のイベントは上映だけにとどまらない。日本料理や音楽、文化の体験企画「ニッポン・カルチャー」も人気だ。子供向けの映画ワークショップも用意される。映画祭の間、フランクフルトを日本カルチャーで埋め尽くす。

第16回日本映画祭「ニッポン・コネクション」
http://www.nipponconnection.com/
《animeanime》
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