2014年5月27日から6月1日までの6日間、ドイツ・フランクフルトにて海外最大規模の日本映画祭ニッポン・コネクションが開催される。期間中、およそ130本の新作映画が上映されるとあり、日本映画の海外紹介に大きな役割を果たす。ニッポン・コネクションは今年で14回目を迎え、映画関係者や現地の日本映画ファンにもお馴染みの存在だ。昨年は約1万6000人の来場があった。上映映画にはヨーロッパプレミア、ドイツプレミアも含まれ、また日本から多くの映画人も訪れる。関連企画も充実しており、映画を軸に広く日本カルチャーを楽しむ場ともなっている。その領域は伝統文化や最新の音楽やダンス、マンガにまで広がる。昨年は初めてアニメーションに特化した「ニッポン・アニメーション」部門も設けている。ここでは『アシュラ』や『おおかみこどもの雨と雪』、『燃える仏像人間』、『グスコーブドリの伝記』、『映画「紙兎ロぺ」 つか、夏休みラスイチってマジっすか!?』、『ももへの手紙』が上映された。加えて、1966年~2011年の日本のSFアニメ紹介フィルム、東京藝術大学大学院映像学部アニメーション専攻の短編集などの企画もあった。日本のアニメーションを多角的に紹介する。2014年も、「ニッポン・シネマ」、「ニッポン・ヴィジョンズ」、「ニッポン・レトロ」、「ニッポン・キッズ」、「ニッポン・カルチャー」と並ぶ主要6部門のひとつとなる。ニッポン・コネクションのプログラムの一部はすでに発表されている。『福福荘の福ちゃん』を上映、その藤田容介監督が現地を訪れる。本作はドイツやイギリスとの共同製作作品でもある。「ニッポン・レトロ」部門では、日本のヌーベル・バーグとして知られる中平康監督を特集する。1956年の『狂った果実』をはじめ9本がドイツ映画博物館で上映される。さらに福島の現状に関する講演、是枝裕和監督、日本の建築などに関するレクチャー、それにヒップホップダンスや雅楽、茶道、剣道、和太鼓、マンガ教室などのプログラムを用意する。また、2014年は初の試みとして「日本グルメツアー」も実施するとし、総合カルチャーイベントの色合いを濃くしそうだ。ニッポン・コネクション 第14回日本映画祭/http://www.nipponconnection.com/2014年5月27日~6月1日 フランクフルト・アム・マイン市
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