歴史上の人物を擬“猫”化したTVアニメ「ねこねこ日本史」河村監督と小林ゆうが意気込み語る 原作者そにしけんじに突撃インタビューも | アニメ!アニメ!

歴史上の人物を擬“猫”化したTVアニメ「ねこねこ日本史」河村監督と小林ゆうが意気込み語る 原作者そにしけんじに突撃インタビューも

4月6日からNHK Eテレが放送が始まるでTVアニメ『ねこねこ日本史』の記者会見をレポート!さらに原作者そにしけんじに突撃インタビューも敢行した。

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左)河村友宏監督 右)小林ゆうさん
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  • 右)小林ゆうさん
東京・渋谷のNHK放送センターでTVアニメ『ねこねこ日本史』の記者発表が行われた。『少年アシベ GO! GO! ゴマちゃん』と同時発表されたもので、こちらもNHK Eテレ「天てれアニメ」枠で毎週水曜日の放送となる。放送は4月6日夕方から。

『ねこねこ日本史』はシリーズ累計10万部を突破した、そにしけんじ原作の人気マンガをアニメ化したもの。卑弥呼、織田信長、坂本龍馬など歴史上の人物が猫となって登場し、猫好き、かわいいもの好き、癒されたい人向けであるだけでなく、子供が歴史に興味をもつきっかけとなりそうな作品だ。
TVアニメでは制作をジョーカーフィルムズが担当、河村友宏が監督を務める。キャストはナレーションを山寺宏一、各話の主役を小林ゆうが演じる。

第1話「女王、卑弥呼!」の上映後、河村監督と小林ゆうが登場。2人で作品の見どころを熱く語った。河村監督は同作を「歴史上の人物を擬人化ならぬ擬猫化したかわいいアニメ。歴史上のニャン物たちを楽しんで」。
小林は今回の作品でさまざまな猫のキャラクターを演じるためまずは本物の猫を勉強するところから始めたそう。その人物らしさを猫のかたちから伝えられればと話した。
この日は登場しなかったが、ナレーションを務める山寺も猫を飼っているという大の猫好き。歴史を学べるだけでなく、猫愛が詰まっているのも魅力だ。
チームしゃちほこが歌う主題歌「Ch?rie!」も可愛らしい仕上がりとなっている。

さらにこの日、アニメ!アニメ!ではこの日、原作者のそにしけんじにインタビューも敢行。作品への想いと、アニメ化に際しての喜びを語ってもらった。

■ 歴史と猫とギャグを掛け合わせるのは実は大変

abesan――そにしさんの作品では『猫ラーメン』『猫ピッチャー』に続いて3作目のTVアニメ化ですね。『ねこねこ日本史』のアニメ化が決定した時のお気持ちはいかがでしたか? そにしけんじさん(以下、そにし)
本当に猫ばっかりですよね(笑)。ずっとNHKで何かやれたらいいなと思っていたので嬉しいです。特に、ラストに「NHK 終」のロゴが入っているのを見て感激。心臓がどきどきしましたね。

――実際に『ねこねこ日本史』のアニメを見てどんな心境ですか?

そにし
自分がマンガとして描いたものが広がりをもっていくのが素晴らしくて。最初に画が動いて、色がついて、声が入って、そして音が入って……。山寺さんに僕が描いたマンガのセリフを喋ってもらっているのも感動です。小林さんが演じる猫も本当にかわいい。自分が担当できるのはマンガまでなので、アニメはいち観客として見ています。

――『ねこねこ日本史』を描くにあたって、苦労した点があれば教えてください。

そにし 実は、このマンガを描くのはなかなか大変なんです(笑)。まずは史実を調べられるだけ調べます。調べているうち新説が出てくることもありますが、あとでギャグを追加するのでみなさんがよく知っている説をベースに。次にどのタイプの猫にするか選び、肖像画や過去の大河ドラマを参考にしつつキャラクターとして作り上げていきます。
そしてここからもまた大変なのですが、この作品は猫でありギャグでないといけない。だからいったんお話を作ってみて「猫要素が入ってない」「猫要素を入れすぎてギャグがない」「これを猫がやったらどうなるのか」と考える作業を延々と。作品はゆるいですが、作り手にとってはゆるくないかもしれません。

――描かれる猫はその人物に合った種類を選んでいますよね。

そにし
ペリーはアメリカンショートヘア、坊主は頭がツルッとするようにスコティッシュフォールドにしたりと、色々と選んでいます。

――そにしさんにとって、猫はどんな存在なのでしょうか。

そにし
今はいないんですが実生活でもずっと猫を飼っていて、先の猫は18歳まで生きました。ずっと猫と一緒に人生だったので。だからといって、猫のマンガを描こうと思っていたわけではありませんでした。知りすぎて描けなくて、亀や犬だと客観的にシンプルなキャラクターに置き換えられるのに猫はダメだったんです。
『猫ラーメン』はもとはラーメン屋の店主を描こうと試行錯誤していたのですがなかなかOKまでこぎつけられなくて、何かかわいいキャラクターにしてみようと試しに猫で描いてみたら編集担当からもいいと言ってもらえて。それを乗り越えたら、猫のことはよく知っているのでマンガの中で猫を描けるようになりました。猫は僕にとって……なんでしょうね。好き以外の何者でもないかもしれません。

――今日は、ありがとうございました!
《川俣綾加》
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