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「シュヴァルツェスマーケン」吉宗鋼紀×内田弘樹対談(後編)ー今までのロボットアニメとは全く違うものに

アニメ『シュヴァルツェスマーケン』の最終回を前に『マブラヴ』の生みの親でもある吉宗氏と小説『シュヴァルツェスマーケン』の著者・内田氏の対談が実現。二人の本作へかける思いなどを聞いた。

インタビュー
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■ 「マブラヴ」のヒロインには基準がある

ーメインキャストの印象もうかがわせてください。

吉宗 
テオドール・エーベルバッハ役の鈴村健一さんの声は和音(ダブルボイス)的で非常に印象的なうえ、少年から大人まで、純粋から性悪まで幅広い演技ができる方ですので、テオドールを引き受けて頂いてとても嬉しかったです。

内田 
スレた感じのテオドールをうまく演じていただいています。

吉宗
アイリスディーナはもっと低く大人系の声を想像された方も多かったようですが、『マブラヴ』シリーズのメインヒロインは繊細でクリアな声質にするよう心掛けています。18歳以下の普通の少女が「使命を負って無理している感じ」が欲しいので。山本希望さんは、アイリス役が決まった時、「本当に自分で良いの」って思ったそうです(笑)。さすがなのは、ゲームの音声収録やアニメのアフレコの回を重ねるたび、演技だけでなく、面倒見の良いお人柄も重なって、完全にアイリス=山本さんになったことですね。

内田 
僕はキャラクターに声があること自体が大感動なので(笑)。ただ、想像以上です。

吉宗 
カティアは最初イライラさせられるキャラクターなんですが(笑)、田中美海さんの声と演技、ラジオの収録現場で垣間見えるご本人の演技に対する真摯な姿勢やドジなところも相まって、いつの間にか「あれ? カティアかわいくね?」となってしまいましたね(笑)。


ーテオドールと血の繋がらない妹であるリィズ・ホーエンシュタインは南條愛乃さんが演じています。

吉宗 
南條愛乃さんには、アニメ、ゲーム共に主題歌でもお世話になっていますが、実はキャストでのオファーが先でした。繊細で危うげだけど芯がある声と深みのある演技が、ネガ・ポジ併せ持つリィズに生命を吹き込んでくれました。

ー政治将校、グレーテル・イェッケルン役は安野希世乃さんです。

吉宗 
声と演技の安定感に加えて、ゲームではかなりエキセントリックな演技もきっちり演じていただいています。その振り幅には良い意味で驚きました(笑)。

内田 
グレーテルは小説のスタッフにも人気が高いんですよ。僕の思い入れもすごく強いです。

吉宗 
アニメスタッフも相当ですよ(笑)。しょっちゅう髪型を変えるわ、メガネ外すわ、ポニテで変装するわ、ニヒルないい笑顔だわ(笑)。とにかく表情もよく変わるし、あの中で一番普通というか、中間管理職の悲哀が共感できる(笑)。

内田 
吉宗さんから見るとそうなるんですね(笑)。グレーテルは当初、場をかき乱す無能に描こうと考えていたんです。そうしたら吉宗さんたちに「『マブラヴ』はみんなが真剣に生きている物語だから」と言われて、じゃあ真剣に社会主義を愛しているキャラクターにしようと。


ーアネット・ホーゼンフェルト、安済知佳さんはどうですか。

内田 
小説ではアネットが一般読者の意志を反映するキャラクターだったんです。ごく普通の人間がああいう凄惨な場面に直面したらどうなるのか。一度は重圧に押しつぶされそうになったキャラクターが物語を通して変化していく人間のドラマを作りたかった。

吉宗 
感情的であり即物的でもある、とても人間的なキャラクターですが、安済さんの演技にはそれをキッチリカバーする器があります。特に1話のラリッた演技にはトリハダが立つほど感動しました。

■ 現場の熱量と気概、膨大な知識の集積とエンターテインメント

ーアニメ、ゲームの劇伴を担当しているEvan Callさんの音楽はいかがでしょうか。

吉宗 
Evanさんには最初に「ゲームをメインに、サウンドトラック形式のものにしてほしい」とお伝えしました。ゲームとアニメでは劇伴の文法が違うのですが、アニメ用に編集したEvanさんのスコアが作中で効果的に鳴ってますよね。Evanさんも、Evanさんを引き合わせてくれたエイベックスの田中さんにも感謝しかないです。

ーありがとうございます。それではクライマックスへ向けて、見どころをうかがってもよいでしょうか。

内田 
10話のリィズの最期。原作とは違うのですが、同じ意味合いを表現しています。また終盤はベルリン市街で戦術機の機動戦をやりますが、僕が「これがやりたかった!」ところですので、たのしみにして欲しいと思います。

吉宗 
ベルリン市街の戦術機の接近戦は、今までのロボットアニメとは趣の全く違うものになるんじゃないかなあという期待感があります。すごくたのしみです。

ーお二人はアニメへの深い愛がうかがえますね。

内田 
いや、本当に満足ですね。「対艦ミサイル過飽和攻撃」や「モスキート(P-270・対艦ミサイル)」「Tu-95(ソ連・戦略爆撃機)」がアニメにしっかり出たり、塹壕がちゃんとジグザグになってクロスファイア(十字砲火)ができるようになっていたり。すごく丁寧に作られています。エンターテインメントとしても成立しているので、僕はとてもうれしいです。

吉宗 
普通のアニメにはないものを出す、という気概ですよね。現場の熱量もそうですし、人の生き様を、目を逸らさずにやっている希有な作品だと思います。こういったものを届けると決め、一緒に戦ってくれたスタッフのみなさん、そして支えて下さったファンのみなさんにも感謝しています。これからもよろしくお願いします。





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