近未来を舞台に犯罪との戦いを描いた『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』が、サイバーセキュリティ月間とのコラボレーションを展開中だ。サイバーセキュリティ月間は、ITを利用した情報流出を防ぐ目的で内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)が啓蒙活動を進めるものだ。3月5日には、東京・ベルサール秋葉原にてこの連携をアピールする「サイバー攻撃を目撃せよ!秋葉原0305」が開催された。谷脇康彦内閣審議官がサイバーセキュリティー対策のアピールしたほか、『攻殻機動隊 S.A.C』を制作したProduction I.Gの石川光久社長と、「新宿鮫」シリーズなどで知られる作家の大沢在昌も登壇した。石川光久と大沢在昌のトークセッションでも、サイバー攻撃が話題となった。石川はサイバー攻撃について「すごいハッカーはダークサイドだと非常に恐ろしいが、アニメの力でダークサイドにいかせないようにできるのではないか」とアニメの役割と効果に言及した。大沢は「『攻殻機動隊』は生涯ベストアニメ。中でも最初の映画版が大好き」と攻殻ファンであることを明かす。さらに作中の専門用語に触れて「インターネットではなく、電脳空間と言ってリアリティをもたせているのが良い。ハッカーの存在を実際以上に身近な脅威として感じさせることができる」とコメントした。自身のセキュリティ対策について石川は「アニメ制作会社としては、情報流出は怖い。“関係者各位”というメールや添付ファイルは開かない」と明かす。大沢は「自分は手で原稿を書いているが、パソコンで描いている作家は、編集部にメールで送るときに原稿を抜かれて、海賊版が出回るのを恐れている」と。それぞれの立場からサイバーセキュリティーについて話した。イベントではそのほか、『攻殻機動隊 S.A.C.』オリジナルクリアファイルの配布や、ウイルス感染によるパソコン乗っ取りの実演など様々な企画が行われ、来場者への啓発していた。[高橋克則]
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