夏アニメ『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』は2026年8月4日に第05話「PHANTOM FUND」を放送。今回は33年前のOVAにも登場したあのキャラクターが同じ声優でフチコマと関西弁トーク?
士郎正宗が1989年に発表したマンガ『攻殻機動隊』(講談社 KCデラックス刊)は、情報ネットワークとサイボーグ技術が高度に発達し、人々が電脳へと接続された近未来を舞台に、電脳犯罪に立ち向かう全身義体のサイボーグ・草薙素子率いる特殊部隊の活躍を描くサイバーパンクSFだ。
押井守が監督した1995年公開の劇場アニメ『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』を皮切りにハリウッド実写映画、ビデオゲームなど数多くのメディア展開を経て、そのSF設定とビジュアル表現は世界中のクリエイターへ影響を与えた。
サイエンスSARUがアニメーション制作を担う完全新作アニメ『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』ではキャスト勢を刷新。草薙素子役は2013年から公開された劇場アニメ『攻殻機動隊ARISE』シリーズで同キャラクターを演じた坂本真綾が担当する。荒巻大輔役は山路和弘、バトー役は安元洋貴、トグサ役は中村悠一。監督はモトちゃん、シリーズ構成・脚本はSF作家の円城塔が務める。
※以下の本文にて、本テーマの特性上、作品未視聴の方にとっては“ネタバレ”に触れる記述を含みます。読み進める際はご注意下さい。
第05話 PHANTOM FUND
戦闘サイボーグのコイル・クラスノフ。東北リニアで北海道へ移動中の彼を、バトーが訓練校から送ってきた新顔の矢野が尾行していた。
素子たちもクラスノフの監視のため北端(旧型の電脳都市)へ飛んだ。コイルの目的と佐川電子による地下工場拡張に隠された汚職を暴くため、素子は佐川電子本社に、バトーたちは地下工場へと足を向ける。

その途中、素子と一緒に行動するフチコマがジャンク屋らしき場所で旧型機が売られているのを発見して「こここ、これは! やまとん1号!?」と大興奮。
売り子のお姉さんが「よそやったら絶対手に入らんでえ。むっちゃん安い上に装甲の破片つけたろ!」と叩きつけ、フチコマは「うおおっ! データが生きてる!」とヒートアップ。
「アンナプーマとユニプーマが!」「漫画通りw」「まさか令和にドミニオンのアンナとユニを見れるとは……」アンナプーマとユニプーマの登場に喜ぶ士郎正宗ファン。

久川綾と熊谷ニーナの再起用
双子のアンドロイド・アンナプーマとユニプーマは、士郎が『攻殻機動隊』以前に発表したマンガ『ドミニオン』に登場する。警察戦車隊の活躍を描く同作品は3度OVAでアニメ化されているが(別タイトル『警察戦車隊 TANK S.W.A.T.』も含む)、今回は全6話で制作された2作目『特捜戦車隊ドミニオン』でのアンナプーマ役・久川綾とユニプーマ役・熊谷ニーナを再起用している。
EDクレジットで名前が明かされると「ドミニオンのOVAと同じ声優やん!」「まさかのオリジナル(93年版ドミニオンOVA)のお二方で驚愕!!」「数十年ぶりでお二方とも感慨深かっただろうなぁ・・・」「2回目のOVAと同じ配役という粋なキャスティング」と往年のアニメファンから歓喜の声があがった。
特に久川は『美少女戦士セーラームーン』の水野亜美(セーラーマーキュリー)役、『カードキャプターさくら』のケロちゃん(ケルベロス)役、『ハートキャッチプリキュア!』の月影ゆり(キュアムーンライト)などで知られ、「一瞬出てきた売り子のお姉ちゃんに久川綾を使う…!」と驚きの声もあった。
スーパーカーより高価なお人形
単独尾行していた矢野は始末され、駆けつけたバトーは「ツーマンセルでやってりゃ矢野は死なずに済んだんだ!」とブチ切れる。
そのころ情報屋のハッカー、クロルデンの居場所へ訪れた素子。クロルデンは佐川電子本社の警備主任の脳にアクセスし、「お望みは公安網の地図? フリーパスカード?」と素子に尋ねる。元内閣報道庁の仕事をしていただけあって敏腕だが、しかし素子は「スーパーカーより高価なお人形と暮らしてるなんて不健全よ」と告げる。
「おぉ!クロルデンだ!」「フェラーリより高いドール持ってる人きた」「ちゃんとフェラーリより高いお人形おる」原作でもクロルデンにまとわりついていた美女に反応する視聴者たち。アニメでの台詞変更には「やはり『フェラーリ』は使えなかったかー」「てかスーパーカーって1970年代の言葉じゃね…」など苦笑い。

関俊彦も加賀崎宗平役で登場
佐川建設の手がける地下工場へ潜入したバトーと古参隊員イシカワ。現場主任から先に本社のスーツ隊などが来ている情報を知る。コイル・クラスノフに遭遇すると戦闘になり、逃げる背中に発砲。合流してきたトグサに「死体は黒幕や情報源を吐かねんだぜ」と指摘される。

素子は「社内カタログの写真屋の下見」を装い、佐川電子本社の社長室へ潜入。フリーパスを用意していたものの警備ロボに発見され「私って大バカだわ」と一人で嘆く。社長室に居たのはロボット、本体は別に……。
端末とディスクから情報を得ていると攻撃を受ける。相手は元北端特務課長・加賀崎宗平二佐だ。加賀崎が女性のボディで逃げようとすると、ネット上は「攻殻機動隊から関さんの声がする」「女の人の身体から関さんの声がするーw」「関俊彦さん!?」とすかさず反応。加賀崎を演じていたのは『鬼滅の刃』の鬼舞辻無惨役、『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』の鬼太郎の父役などを担当してきた関俊彦だ。

やりきれないバトー
地下工場ではかつて流出していた金塊が発見されていた。それは無事返還され、そのうち金塊1個は殉職した矢野の口座へ入金される。そのころバトーは矢野の家族に会いに行っていた。迎えに行った素子に、バトーは「こういう目には何度あっても慣れないな……」とやりきれない気持ちを口にした。
放送後、ネット上では「セリフ、雰囲気、原作のままで良すぎるな」「あの原作世界のカオスっぷりの映像はよかったなー」と称賛する声の一方で「今週も面白かった!ただ…専門用語が全然分からん」「話のスピードが速すぎて脳の処理が追いつかないよお(毎回)」「今週の攻殻、いつにも増してよく分からなかったな」「こういう難解なの好きだろ?と作られてるけど難解すぎて極一部しかついて行けなくなってない?」と心配する声も。

独特な世界観を映像に
放送後、アニメーション制作のサイエンスSARUが第05話の絵コンテ・演出・総作画監督を担当した甘浩天のコメントを公開している。
「本エピソードでは、公安9課が北海道へと赴き、事件の捜査を展開します。原作コミック第7話をベースに、ビジュアル面では全体を『スパイアクション映画』の方向性で表現しました」
「原作が持つ『軽快でユーモラスな反面、同時にどこか重圧でシリアス』という独特な世界観を、ぜひ映像で体感していただければと思います」
以上、第05話「PHANTOM FUND」のまとめでした。
難解な部分も多い『攻殻機動隊』は、その“よくわからない”部分も含めて作品の魅力につながり長年愛されてきています。「原作準拠版がわけわからんという視聴者がかなりいるらしいが、大丈夫だ、連載当時はもっとわけわからんかったから」「少しずつこの世界のことや人間と電脳化のことなどなんとなく理解してきたと思う。たぶん」往年のファンも、令和から入った視聴者も、一緒にこの世界観を楽しみましょう!
『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』は、毎週火曜23時からカンテレ・フジテレビ系全国ネット"火アニバル!!"枠にて順次放送。7月14日よりKRY山口放送、7月25日よりアニマックスにて放送開始。ストリーミングは毎週火曜23時30分からPrime Videoで国内最速配信後、毎週水曜23時30分から各配信サイトにて順次配信開始になります。
<スタッフ>
原作:士郎正宗「攻殻機動隊」(講談社 KCデラックス刊)
監督:モコちゃん
シリーズ構成・脚本:円城 塔
キャラクターデザイン・総作画監督:半田修平
美術監督:片野坂恵美
美術監修:増山 修
色彩設計:橋本 賢
撮影監督:伊藤ひかり
編集:廣瀬清志
音響監督:丹下雄二
音響効果:八十正太
録音:太田泰明
音楽監督・音楽:岩崎太整
音楽:小西 遼、YUKI KANESAKA
音楽制作:フライングドッグ
オープニングテーマ:「GO GHOST」King Gnu
エンディングテーマ:「Blue」MILLENNIUM PARADE feat. Saya Gray, Daniel Caesar
アニメーション制作:サイエンス SARU
製作:THE GHOST IN THE SHELL COMMITTEE
<キャスト>
草薙素子:坂本真綾
荒巻大輔:山路和弘
バトー:安元洋
トグサ:中村悠一
イシカワ:後藤光祐
サイトー:奈良 徹
オペレーター:大井麻利衣
フチコマ:金田朋子
(C)2026 Shirow Masamune/KODANSHA/THE GHOST IN THE SHELL COMMITTEE











