「ハルチカ~ハルタとチカは青春する~」橋本昌和監督 辻充仁プロデューサー インタビュー | アニメ!アニメ!

「ハルチカ~ハルタとチカは青春する~」橋本昌和監督 辻充仁プロデューサー インタビュー

インタビュー

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■ キャスティングの決め手

――キャストはどのように決めていきましたか?


チカとハルカと草壁先生の3人をメインにオーディションを行いました。他のキャラクターは、このオーディジョンに参加した人の中でもし良い人がいれば決めようという話でした。

――チカ役にブリドカットセーラ恵美さんを起用した理由を教えて下さい。

橋本
チカちゃんは人の気持ちをダイレクトに受け止めることができる子なんです。少し抜けたところがあって理屈で考えることも苦手なんだけれど、誰にも負けない包容力がある。それこそ彼女がいなければ吹奏楽部のメンバーは増えなかったでしょうし。ブリドカットさんの声は嫌みのない明るさがあって、チカちゃんのイメージに一番近かったんです。


アフレコ現場はこれまでのP.A作品や橋本監督の作品でメインキャラを演じてきた声優さんが多いんですよ。『TARI TARI』からは瀬戸麻沙美さん、島崎信長さん、花江夏樹さんと、合唱部の5人中3人が出演しています。そういった意味でブリドカットさんは挑戦に近い部分があったのかも知れません。


――『ハルチカ』が初主演ですし、楽器初心者のチカと重なる部分もありますね。

橋本
ブリドカットさんは事前に僕の監督作品を見て、どういう芝居を求められるのか研究してきてくれたんです。現場でも頑張っているし作品のことも考えてくれている。その姿を見て大丈夫だなと安心しました。


『ハルチカ』では新しいブリドカットさんが見られるといいですよね。

橋本
そうですね。きっと見られると思います。

――ハルタ役の斉藤壮馬さんはいかがでしょうか?

橋本
男性っぽさよりは柔らかい声の人がいいなと思っていました。ただ推理ではかっこいいシーンもあるので、普段の柔和な感じとも両立させたい。斉藤さんはその二つの側面をしっかり演じることができていて、オーディションではほぼ全会一致で決まりました。

■ 草壁先生は26歳の悩める若人

――草壁先生役の花江さんもオーディションなんですね。

橋本
花江さんはハルタ役としてオーディションに参加していました。僕は草壁先生をあまり先生っぽくしたくなかったのですが、オーディションでは頼れる大人のような声の人が多かったんです。それだとイメージしていた草壁先生よりも強くなってしまう。そこで花江さんに「先生の声も出してもらえますか」とその場でお願いして、後日スタッフと相談した上で決めました。

――先生らしく描きたくなかったのはなぜですか?

橋本
草壁先生は将来を嘱望された指揮者でしたが、今はその道を捨てて新任の音楽教師として登場します。後半では彼の謎に触れる部分も出てくるので、視聴者に向けてちょっとした違和感を出したかった。生徒たちに信頼される良い顧問としてだけではない、悩みを抱えている人間的な部分を感じていてほしかったんです。
それなら少年っぽさが残っている花江さんの声がぴったりじゃないかと。あと彼がすごい努力家であることは『TARI TARI』ですでに知っていましたから、真面目に取り組んでくれるという信頼もありました。


個人的には草壁先生が花江さんというのは少し気がかりだったんです。彼の瑞々しい声が頭にあったせいで、先生役にはどうしても結びつかなかった。どうしても若すぎるんじゃないだろうかと。それがアフレコでは回を重ねるごとに微妙なラインでセリフを調整していって、今ではもう完全に草壁先生になっています。本当に驚きましたね。

橋本
イケメンの先生だと、太めで低い声の人が演じることが多いので、若く聞えるんじゃないかと不安になるのは分かります。けれど草壁先生はまだ26歳なんですよ。現実でいえば26歳なんて将来に対して悩んでいる時期じゃないですか。P.Aの制作進行だってそのぐらいの年齢ですよ(笑)。


――アニメスタッフとして考えれば若手ですね(笑)。そのほかに理由はありますか?


花江さんの声にいやらしさがないのも良かったですね。

橋本
劇中ではチカとハルタと先生の三角関係が描かれますが、『ハルチカ』はその関係が主軸になって進展する物語ではないんです。もし草壁先生がダンディで色気のある声だったら三角関係が崩れてしまいかねない(笑)。花江さんのちょっと中性的な声色なら、ハルタともチカとも、先生と教師として適切な距離感を保つことができる。それは声が持つ雰囲気なので芝居で表現するのは難しい。

――なるほど。恋愛ではなく青春を描くためでもあるんですね。

橋本
はい。三人の恋愛関係を描く作品なら先生は大人の雰囲気で良かったのかも知れません。チカとハルタの恋愛を描く物語ではないところが『ハルチカ』のユニークな部分ですね。
《高橋克則》
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