舞台「薄桜鬼SSL~sweet school life~THE STAGE」年末らしいストーリー、ほっこりするコメディ | アニメ!アニメ!

舞台「薄桜鬼SSL~sweet school life~THE STAGE」年末らしいストーリー、ほっこりするコメディ

高浩美の アニメ×ステージ&ミュージカル談義 ■ キャストはTV、舞台と同じメンバーが演じる■ クリスマスパーティをめぐって、あたふた、ドタバタ、恋模様

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舞台『薄桜鬼SSL~sweet school life~THE STAGE』(C)2015 IF・DF / 舞台「薄桜鬼SSL ~sweet school life~」製作委員会
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高浩美の アニメ×ステージ&ミュージカル談義
連載第157回

■ キャストはTV、舞台と同じメンバーが演じる

大人気恋愛シュミレーションゲーム『薄桜鬼』のスピンオフとして2014年に制作されたゲーム『薄桜鬼SSL~sweet school life~ 』。本家は幕末に活躍した新選組のメンバーが登場するのだが、こちらはサブタイトルにもあるように”学園もの”。
私立薄桜学園、「こんな時代だからこそ誇り高い武士であれ」、ややレトロ感を感じる学校方針。前年までは男子校だったが、共学になり、1人の女子生徒が入学してきた。彼女の名前は雪村千鶴、結果的に、女子生徒は彼女一人。幼なじみの藤堂平助に誘われたのがきっかけだ。幼い頃に両親を亡くし、遠縁の雪村綱道に引き取られ、そこから学校に通うことになる、という設定だ。学校には、おなじみの名前の先生、生徒が……。

TVドラマでは、”本編”の前に幕末のシーンをみせる。闇夜を走る新選組、とらわれの身の千鶴を助け出す新選組。それから本編になるのだが、ちょっと笑えるシーンもあり、また、ドキドキもあり、ライトなコメディタッチのテレビドラマであった。この脚本を担当したのは今回の舞台の脚本・演出の菅野臣太朗、キャストもTVドラマと同じ、TV版とどう違うのかが見どころとなる。

■ クリスマスパーティをめぐって、あたふた、ドタバタ、恋模様

物語は2学期の終業式から始まる。実はTV版の続きの話になっている。肝心な日に遅刻という大失態の千鶴(大野未来)。幼なじみの平助も一緒だ。容赦ない風紀委員の斉藤一、1秒たりとも許さない。その終業式に重大発表が、それは生徒達の最大の関心事、クリスマスイベントだ。なんと学校の理事である芹沢邸で行うというからびっくりだ。超豪邸で選ばれた生徒と教師が参加するクリスマスパーティ、何か起こっても不思議じゃない……。

のっけから笑えるシーンの連続で、音楽はTV版と同じものが流れる。TV版を視聴していれば、面白さは倍増する仕組みである。本家の『薄桜鬼』のキャラクター設定がそのまま”スライド”しているので、”本家”を知っていれば、もう面白過ぎる、といった具合だ。千鶴をめぐって生徒たちといい大人であるはずの教師があたふた、ドタバタ。風間千景(井深克彦)はことあるごとに「我が嫁」と言い、千鶴は困惑。沖田総司(木村敦)、藤堂平助(石渡真修 )、斉藤一(染谷俊之)、なんだかんだ千鶴に恋している。そして土方歳三先生(中村優一)や原田左之助先生(稲垣成弥)、永倉新八先生(章平)も、千鶴が気になる様子。
台詞がいちいち可笑しく、設定も面白おかしい。井吹龍之介(葵洋輔)は芹沢鴨(山本東)に世話になってるのだが、空腹のあまり校門前で”行き倒れ”になるし、永倉新八は食い意地が張っており、パーティにタッパー持参で参加、斉藤一は竹刀を持つとめっぽう強い。ここはTV版の脚本を手掛けた菅野の手腕によるところが大きい。正攻法の演出、1幕もので約1時間45分と観やすい上演時間となっている。

難しいことは考えないで気軽に笑え、恋愛要素が詰まってる学園コメディ、しかも12月公演でクリスマスイベントという設定もなんだか憎い。ラストはほっこりするが、ちょっと気になるエンディング。そして年明けの映画、2月6日公開ということは……2月はバレンタインデー、そして3月は卒業式、ストーリーは言わずもがな、であろう。つまり、TV~舞台~映画と連続して観ると彼らの1年間の学園生活がわかる、ということになる。
俳優陣は変更なし、キャラクターの成長と俳優陣の変化を同時に堪能出来る企画、映画版の公開も楽しみ、である。

舞台『薄桜鬼SSL~sweet school life~ THE STAGE』
12月11日~12月20日
シアターサンモール
http://www.hakuoki-ssl-stage.com  

舞台『薄桜鬼SSL~sweet school life~THE STAGE』
(C)2015 IF・DF / 舞台「薄桜鬼SSL ~sweet school life~」製作委員会
《高浩美》
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