アジア太平洋映画賞 最優秀アニメーション映画賞に「百日紅」、最優秀女優賞に樹木希林
第9回アジア太平洋映画賞の最優秀アニメーション映画賞に日本から『百日紅 ~Miss HOKUSAI~』(原恵一監督)が輝いた。
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アジア太平洋映画賞長編アニメーション部門 日本から「百日紅」「思い出のマーニー」がノミネート
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また主演女優賞には、『あん』にて主演した樹木希林が選ばれた。『あん』はドリアン助川の原作を『殯の森』で知られる河瀬直美監督が映画化した。樹木希林はこの中でどら焼き屋で粒あん作りをする元ハンセン病患者の女性を演じた。アジア太平洋映画賞で日本から初の主演女優賞となった。
一方、日本からの最優秀アニメーション映画賞は2年連続4回目となる。2007年の『秒速5センチメートル』(新海誠監督)、2012年の『ももへの手紙』(沖浦啓之監督)、2014年の『かぐや姫の物語』(高畑勲監督)に続くが、いずれも良作揃いだ。
2015年は『百日紅 ~Miss HOKUSAI~』のほか、日本から『思い出のマーニー』もノミネートに挙がっていた。またロシアの『雪の女王 新たなる旅立ち』、韓国の『The Road Called Life』、オーストラリア/インド/アイルランド共同製作の『Blinky Bill The Movie』を含めて5作品を候補としたが、『百日紅 ~Miss HOKUSAI~』が審査員の高い評価を勝ち取った
受賞にあたり審査委員会は「日本の版画の伝統とアニメーション映画が見事融合した作品、詩的な美しさと深みのあるストーリーが際立ったクオリティで混じり合っている」と絶賛する。日本の伝統と現代を代表するカルチャーを、美しく、味わい深く描いたことが大きな印象を残したようだ。
『百日紅 ~Miss HOKUSAI~』は2015年5月に、原恵一監督の最新作として公開された。杉浦日向子のマンガを原作に江戸に生きた葛飾北斎の娘・お栄を描いた。
これまでに、アヌシー国際アニメーション映画祭で長編作品審査員賞、シッチェス・カタロニア国際ファンタステック映画祭最優秀アニメーション映画賞、カナダ・ファンタジア国際映画祭で3冠など国際的な受賞をいくつも重ねている。今回の受賞がさらにそこに加わることになる。