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「PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~」ジョー・ライト監督&リーヴァイ・ミラーインタビュー 全く新しいピーター・パン

映画『PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~』が10月31日より公開を迎える。『ピーター・パン』の前日譚を描いたこの作品の魅力について、ジョー・ライト監督とピーター役であるリーヴァイ・ミラーさんにうかがった。

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ーピーターパンといえば「永遠に大人にならない少年」です。リーヴァイさんは大人になりたいと思いますか?

リーヴァイ
なりたいです! やっぱり大人になるといろんな事ができるじゃないですか。例えば世界中が回れるし……、あ、今も回ってるか(笑)。

ジョー
酒を飲んで酔っぱらいたいとか?

リーヴァイ
僕はお酒は飲まないつもりだよ。車の運転とかしたいな。子どもって、それだけで何となく相手にされていない気がするから、早く大人になりたいですね。
ただ、大人になっても子どもの心や思いはずっと忘れないでいたいし、ここ数年で体験したことは絶対に一生忘れないと思います。そうそう、監督のいいところは僕を対等に見てくれるところですね。

ー監督に伺いたいのですが、『ピーターパン』は日本でもとても人気があります。その物語が時代や国境を越えてみんなに愛される理由はどういうところにあると思いますか?

ジョー
知っているという人も、『ピーターパン』の原作までちゃんと知っているという人は少ないんじゃないかな。原作には「少年が大人にならない」という明確なコンセプトがあって、読んでいると自分の子ども時代を思い出したりするんだ。そういうシンプルな要素が愛される理由だと思うよ。ただ、それは『PAN』の中に描かれていない要素でもあるんだけどね。


ーこれまで多くの『ピーターパン』の映画が作られてきました。監督はどんな映画を志したのでしょうか。

ジョー
『PAN』のシナリオはとても独創的なので「全く新しいピーターパンを作ろう」という気持ちで取り組んだんだ。少年がお母さんを探しに行く中で、自分自身を見つけるというものだね。実際に僕の息子を見ていても、お母さんへの愛情はものすごく深い。そういった子と母の関係性も描きたかったんだ。

ー世界中で親しまれているディズニーアニメの『ピーターパン』は本作にどの程度の影響を与えているのでしょうか?

ジョー
影響は受けてないかな。2,3年前にディズニーアニメは見たんだけど、そもそも全く違うからね。僕が映画に取り組む時には、まず頭の中でコンセプトをはっきりと築き上げてから先に進めるんだ。ネバーランドの雰囲気や色彩、海賊船が空を飛んでくるというイメージがまずはっきりとあった。
たしかに『ピーターパン』というとディズニーアニメのイメージが強いよね。でも原作の持つ雰囲気はもっと不思議なんだよ。『PAN』は原作の持つ奇妙で不思議な感覚を覚える空気感を強く引き継いるんだ。

ー『つぐない』『アンナ・カレーニナ』もそうですが、『PAN』の画面作りもとても創造性に溢れています。発想の元になっているものは何なのでしょうか。

ジョー監督
うーん、神様かなあ……?(笑)。想像力というのは無限だと思うんだよね。大きな河のように常に流れていて、イルカが飛び回っているようなもの。常に思い巡らせていないとダメだと思うんだ。想像力はみんなが持っているものだけど、常にひらかれていて、見栄とかに邪魔されることなく存分に発揮されないといけない。デビッド・リンチじゃないけど、そうすれば“大きな魚もつかまえられる”んだと思うよ。

ーありがとうございました。
《細川洋平》
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