「ターミネーター/新起動:ジェニシス」新サラ・コナー役、エミリア・クラークが語る | アニメ!アニメ!

「ターミネーター/新起動:ジェニシス」新サラ・コナー役、エミリア・クラークが語る

7月10日に公開を迎える『ターミネーター/新起動:ジェニシス』、待望の新作にファンの期待も高い作品だ。今回新たにサラ・コナー役を演じるエミリア・クラークに、本作についてうかがった。

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「ターミネーター/新起動:ジェニシス」新サラ・コナー役、エミリア・クラークが語る
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『ターミネーター/新起動:ジェニシス』は1984年にスタートした『ターミネーター』シリーズの最新作。同時に、再構想版とも呼ばれている。
監督はアラン・テイラー、これまでのシリーズが『T1』および『T2』の延長線上で語られてきたものとするならば、本作はシリーズの設定、オマージュを積極的に取り込みながら、大胆なアレンジを加え新しい姿に生まれ変わった『ターミネーター』といったところだ。 

アレンジの最たるものがサラ・コナーの存在だ。今までリンダ・ハミルトンさんが演じてきたシリーズの重要人物は、本作でエミリア・クラークさんが演じている。
エミリアは海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』でアラン・テイラー監督とも組んでおり、知らぬ仲ではない。とは言えエミリアさんはアクション未経験、銃を持ったことすらなかったため猛トレーニングを行ったとのこと。人類の敵、スカイネット(機械軍)をやがて壊滅させるレジスタンスのリーダー、ジョン・コナーの母であり、そのためスカイネットから命を狙われる存在のサラ・コナーを、エミリアさんは本作の中でみごとに演じきっている。
この度『ターミネーター/新起動:ジェニシス』ワールドツアーで初来日を果たしたエミリア・クラークさんに話を聞いた。

『ターミネーター:新起動/ジェニシス』
7月10日(金)全国ロードショー
http://www.terminator-movie.jp/

――本作におけるサラ・コナーはこれまでと大きく異なります。T-800(アーノルド・シュワルツェネッガー)と親子のような愛を秘め、そしてカイル・リースとの運命も意識し、成長した息子ジョン・コナーとの初対面も描かれています。ドラマ上複雑な役をどう演じていったのでしょうか。

エミリア
私はこのシリーズをすごくよく見ていて、もともと『T1』『T2』に関してはこれまでそれぞれとどういう関係を築いてきたのかは完全に自分の中に入っていました。
今回の脚本にはたくさんの情報がありますが、あまり分析してアプローチしようとは思わいませんでした。自分にどう訴えてくるのか、どう反応するのか、自分の気持ちや感情の部分を大事にして、そこに俳優としてどういうものを付け加えられるかを考えました。
リハーサルでもいろいろと試しました。他の俳優さんがどう仕掛けてくるかを見たり、アラン・テイラー監督とディスカッションをしたりして、有機的に作り上げていきました。

――10才で両親を失い、T-800に育てられる。本作のサラ・コナーとはどのような女性なのでしょうか。

エミリア
リンダ・ハミルトンが演じていた“サラ・コナー”は状況によって変わる女性です。数日間で運命を受け容れますし、『T2』では檻に入れられた野生動物のような、怒りをたくさん抱えている人物です。
でも私が演じるサラ・コナーは10年くらいしっかりと時間をかけて、T-800から教え込まれた自分の運命と向き合う時間を与えられています。まだ若い女性なので、いろんな人間関係に慣れてないし、抵抗しながら受け容れていく。試練を受けていく過程にある、という女性ですね。

――サラ・コナーは“戦う女性/バトルヒロイン”ですが、エミリアさん自身が理想としている女性像はどんなものでしょうか。

エミリア
本もいろいろ読みいろんな文化のことを知っている、知的な女性になりたいと思っています。それからルックスだけを重視するのではなく、女性らしさ自分らしさをそのまま出せる人。
最後に欠かせないのがユーモアのセンスです。何ごとも上手くいかせためには絶対必要なセンスですよね。

――戦うヒロインと言えば『風の谷のナウシカ』や『もののけ姫』など日本のアニメでも数多く描かれて来ました。好きな日本のアニメはありますか?

エミリア
『千と千尋の神隠し』、あれは大好きですっごく何度も見てます! アニメにのめり込むきっかけとなった作品でもあるんです。アニメは想像力をすごく刺激されるので見るのが大好きなんです! 
『ナウシカ』や『もののけ姫』は見たことがなかったので機会があったら見てみたいと思います。

――今回、実際にシュワルツェネッガーさんと共演されてみて、どんな印象を抱かれましたか。

エミリア
ユーモアのセンスも謙虚さもある人です。記者会見でも彼の言葉にはよく笑ってしまうんですけど、特におもしろいことを言っていないタイミングだったり、逆に普通に聞いていると「これは笑うところだった」と後になって気づいたりと、失敗もあります(笑)。
とにかくシュワルツェネッガーはあまりにも有名なので、どういう人か想像つかなかったんです。けれど、実際仕事をしてみると謙虚で本当の意味でプロでした。新たに尊敬や憧れという思いが生まれました。

――シリーズ通じて代名詞ともなっているセリフ「アイルビーバック」をそばで聞いていかがでしたか?

エミリア
こんなシュールな経験は二度とないくらい(笑)。ヘリコプターにT-800と一緒に乗っているシーンで、私の手にはAK‐47があり、彼は私に「アイルビーバック」と言って飛び降りるんですよ。本当にシュールな経験でした(笑)。

『ターミネーター:新起動/ジェニシス』
7月10日(金)全国ロードショー
http://www.terminator-movie.jp/
《細川洋平》
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