シングルもアルバムも亜咲花を全力で届けたい―亜咲花「サテライト CITY」「Sing That SONG!!」リリース記念インタビュー | アニメ!アニメ!

シングルもアルバムも亜咲花を全力で届けたい―亜咲花「サテライト CITY」「Sing That SONG!!」リリース記念インタビュー

アニメやゲームの主題歌、テーマソングなどを歌うアーティストに楽曲について語ってもらう雑誌「メガミマガジン」のインタビュー企画「Megami’sVoice」。2026年2月号には、デジタルシングル「サテライト CITY」、カバーアルバム「Sing That SONG!!」をリリースした亜咲花が登場。

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アニメやゲームの主題歌、テーマソングなどを歌うアーティストに楽曲について語ってもらう雑誌「メガミマガジン」のインタビュー企画「Megami’sVoice」。2026年2月号には、デジタルシングル「サテライト CITY」、カバーアルバム「Sing That SONG!!」をリリースした亜咲花が登場。

シングルもアルバムも亜咲花を全力で届けたい

――12月17日に3か月連続デジタルリリースの3枚目となる「サテライト CITY」がリリースされましたね。

 じつは、これまではアニソン歌手としてCDを出すことにこだわりを持っていて、配信にはあまり力を入れてこなかったんです。ただ、長く活動をさせていただくなか、応援してくださる方が「亜咲花自身を掲げた楽曲を聞きたい」と言ってくださることも増えたんですね。そこで、皆さんの思いに応えたくて、デジタルリリースを決めました。ボタンひとつで購入できるので、これまで亜咲花の楽曲に触れたことがない方でも気軽に買えますし、一期一会の出会いとして大切なきっかけになるなと感じられるようになりました。

――3枚のデジタルシングルは、どんなテーマで作りましたか?

 1枚目の「儚い連鎖」は、ゲーム『コープスパーティーII Darkness Distortion』のエンディングテーマです。ゲームの発売は延期になっていますが、曲を寝かせたままにするよりはと、先にリリースしました。2枚目の「Christmas☆Parade」は、もともとライブで歌っていた曲なのですが、12月まで行っていた『サテライトCITYツアー』中にクリスマスソングを配信したらどうかというアイデアが出て音源化しました。そして、「サテライト CITY」は、そのタイトルどおり、ツアーそのものをテーマにした曲です。「サテライト CITY」では初めての作曲にも挑戦しました。

――「サテライト CITY」は、どんな曲にしようと考えましたか?

 ツアーの目的として、東名阪や大都市ではない、これまでライブを行ったことがない場所に私が足を運び、「亜咲花はこういう人間で、こういう曲を歌います」と布教する場を作りたかったんですね。ですから、楽曲にも出会いのワクワク感や、ライブへの期待を乗せられたらいいなと思い、疾走感あふれる、軽快なポップスを作りました。『サテライトCITYツアー』では、いろいろな場所を回ったので、お客さんにも一緒に旅をしているかのような疑似体験をしてほしくて、そんな思いを歌詞にも込めましたし、ライブに来たらみんなお友達だと伝えられるような1曲にしました。

――タイアップの有無で歌唱のアプローチの仕方は変わりますか?

 かなり変わりますね。タイアップがある場合は、曲作りの段階から原作を読みこんでいますし、作詞を担当するときもキャラクターが抱いている感情を少しでも入れていて、亜咲花という人間の個性を、歌声以外に介入させないんです。アニメが好きな方に届くように、放送が終わったあとも曲を聞けば、作品がフラッシュバックすることが理想なんですね。逆に、タイアップがない場合は、亜咲花100%を込められる。また、タイアップは亜咲花の歌は映像で補うことはできないので、その点が大きい違いかもしれません。

――今回のデジタルシングルを、ライブで歌ってみた感想は?

「儚い連鎖」のような重いバラードは、盛り上がる曲が続いたあと、ライブを締めてくれるエッセンスになっています。「Christmas☆Parade」は、お客さんに歌ってもらう部分もあるので、MCでもそれをわかりやすく伝えています。「サテライト CITY」は、取材時点では未披露ですが、たくさんライブに来てくださっている方ほど、感慨深いんじゃないかと思います。ツアーの集大成っぽさのある曲なので、自分たちが作り上げてきた景色が音楽になるという体験をしていただきたいです。

――そして、1月28日には初のカバーアルバムが発売されますね。どのように選曲したのですか?

 自分の好きな曲をセレクトしたのですが、最近はアニソン歌手以外のお仕事も増えて、歌手の亜咲花を知らずに応援してくださる方もいるんです。そんな方にも刺さるように、アニソンのなかでも有名な「甲賀忍法帖」や「ライオン」を入れ、さらに、アニソン歌手になる前にオーディションなどで歌っていた曲も入れました。そのなかで、「マイ・ラグジュアリー・ナイト」だけは、事務所の社長から「こういう曲が合うんじゃないか」と提案していただいた曲なんです。私自身も知らない自分を探せる気がして、歌ってみたいと思って入れることを決めました。

――歌うときに大切にしたことは?

 原曲へのリスペクトを忘れないことは大前提でした。「ライオン(TVアニメーションシリーズ「マクロスF」より)」に関しては、私がMay’nさんを好きすぎて、どうしてもMay’nさんの歌い方のクセが抜けなかったんです。とはいえ、そのクセが入っていないと、「ライオン」をご存知の方にとって物足りないものになりそうで、あえて残してもらいました。同じように「甲賀忍法帖」や「ブルーウォーター」は、曲のファンとして絶対に譲れないポイントは残しつつ、そのほかの歌謡曲については、亜咲花の個性を乗せて歌いました。

――ぜひ、それぞれの楽曲についてもお聞かせください。

「かもめが翔んだ日」と「あゝ無情」、「PIECE OF MY WISH」は、『THEカラオケバトル』というテレビ番組に出場していた際、点数が出やすい曲として、よく歌っていた曲です。「かもめが翔んだ日」は、手紙や掲示板というアナログな方法で想いを伝えていたことが感じられる歌詞で、歌っていて楽しかったですね。普段のアニソンでは使わない、低くハスキーな声質で、自分の本領を発揮できた気持ちです。

「あゝ無情」は、アン・ルイスさんという非常に力強く、かつ個性のあるアーティストさんの歌ですが、とにかく強い女性を歌っているんですね。失恋後にもっといい女になってやると考えるパワフルさがあり、この歌の主人公も自信満々で、そこが大好きなポイントです。自分の好きな服を着て、好きな化粧をして、好きに生きることを令和でも歌っていきたいので、「イケてる」という気持ちを持ちながら歌いました。

「PIECE OF MY WISH」は、自分の選んだ道を信じ、周りの人を信じることの難しさ、そして大切さを歌った歌詞に共感しました。私も10年仕事をしていると、プライベートの転換点や、アニソンシンガー一本でやっていくかを選択する時期もあり、それを経て自分の人生の答えは自分で見つけなければならないと思えるようになって。この曲には「自分の人生だから胸を張って生きよう」と背中を押してもらえた気がして、レコーディングでは泣きそうになったくらいです。

「甲賀忍法帖(Cover)」は『バジリスク』という作品の主題歌で、曲が艶やかで力強く、その世界観を深めたくて、こぶしや民謡のような和の歌唱法を取り入れました。自分としても、和の歌唱はいつか披露したいと思っていたので、いい機会になったとも感じています。ただ、くどくならないよう、入れるポイントは繊細に吟味しました。

「ブルーウォーター」は、声優の日高のり子さんが主催するフェスで、angelaのatsukoさん、YURiKAさんと歌った曲です。歌うことが決まってから作品を拝見し、「宝石よりも愛が強い」という歌詞に感銘を受けて、海の真ん中で歌うようなイメージでレコーディングをしました。森川美穂さんの力強さがありつつも、人を包み込む温もりもある歌声が自分の声質にも近しいと感じて、以後はライブでも歌わせてもらっています。温かさもあるので、自分にも近しいところを感じてずっと歌っています。

「マイ・ラグジュアリー・ナイト」は、すごく難しかったですね。長く歌い込まれているからこそ、リズムも崩されている部分があるのですが、短期間で覚えた私にはリズムを崩すことができなかったんです。レコーディングを事務所の社長兼マネージャーが担当したのですが、別日でリテイクを入れられました。これまでの歌手活動で、リテイクが別日になったのはデビュー曲の1回だけだったので、驚きもありましたね。ただ、歌えば歌うほど味が出る曲だったので、2回目のレコーディングは格段にいいものになりました。歌詞のどこに重きを置くかなど、歌い方のアイデアがわいてくるんです。あえて後ろ乗りにして溜めて歌うことで大物感を出していくという工夫もすることができました。キーも低く、ブレスを多めにして歌いましたし、これから歌い続けて変化していくのも楽しみな曲になりました。

――カバーアルバムを作ってみて、何か発見はありましたか?

 時代もジャンルもバラバラな曲を選んだので、音楽の幅広さや、「音楽に正解はない」ということを知っていただける機会になったのではないかと思います。

――2月にはカバーアルバムをひっさげてのライブも決まってますね。

 オリジナル曲を一切歌わないという、初の試みをするつもりです。カバーアルバムの曲はもちろん、これまで私がワンマンライブで歌ってきた一夜限りのカバー曲も、特別に歌う予定でいます。「かつてライブで聞いたあのカバー曲をもう1回聞きたい」という方も、「あの曲を歌ったのなら聞いてみたかった」という方にも、ぜひ来ていただき、カバー曲の良さを広げていただきたいです。そして、カバーアルバムの第2弾、第3弾を出すと張り切っているマネージャーのあと押しをしてくださったらうれしいです(笑)。

――アーティストデビューして10年目ということで、この10年の思い出を教えてください。

 2018年にリリースした「SHINY DAYS」で人生が大きく変わりました。それまでもシングルはリリースしていましたが、笑顔でR&Bを歌い上げる、ソウルフルな亜咲花が出せたのは「SHINY DAYS」が初めてで、この曲が亜咲花の軸を作ってくれたと思っています。また、コロナ禍ではお客さんに直接音楽を届けられないむなしさと、音楽を届けることの尊さを学びました。歌えるうちに歌わなければという焦燥感は、いまも時々思い出すほどです。さらに、2022年にはコロナウイルスに感染して入院し、歌えることのありがたみを強く感じるようになりました。

――2023年は1枚もリリースがありませんでしたよね。

そうなんです。声出しができるようになったのに、リリースがないことに焦りを覚え、アニソン歌手として足を止めないためにどうしたらいいかを考えて、SNSで趣味の競馬や麻雀についても発信するようになったんです。それが関係者の方に伝わって、いまに至るので、もし2023年にリリースがあったら、カバーアルバムも声優としてのお仕事もしていなかったかもしれません。コロナウイルスに感染して、いつか歌えなくなるかもしれないとわかったからこそ150%の力で取り組んでいきたいと思うようにもなりました。その全力が皆さんに伝わったらうれしいです。

――この先の10年の目標を教えてください。

 じつは私、もともとは声優になりたかったんです。でも、どうしても難しくて、それでもアニメ業界に携わりたくて、いろいろと模索した結果、アニソン歌手として活動ができるようになりました。現在は声優のお仕事もしていますが、それも全部アニソン歌手として歩んできたからで、全力で取り組めば、それがいつか何かにつながると感じています。だからこそ、これからも弱音を吐かずにがんばっていきたいです。

――昨年の思い出と、今年の抱負を教えてください。

 2025年は2024年の倍のライブを行い、歌手としても声優としてもステージに立つことができました。『うたごえはミルフィーユ』でアカペラの素晴らしさを学び、『サテライトCITYツアー』はソールドアウトの公演が増えて、多くの出会いがあった1年でした。2026年は、いよいよデビュー10周年が始まるので、1000人以上のキャパシティの会場でライブを行い、自分のキャリアでの最大動員数を更新したいです。『サテライトCITYツアー』は私から会いにいったので、「今度は私に会いに来てくれませんか」と、ワガママを言ってしまいたいところです(笑)。2026年も初心を忘れず、亜咲花のことを知ってくれる人がひとりでも増えるようにしたいと思います。

――では、最後に読者にメッセージをお願いします。

いろんな方に許諾をいただき、今回のカバーアルバムが実現しました。感謝の気持ちを忘れず、皆さんが築き上げてきた楽曲を令和に残したいという気持ちで、原曲リスペクトをしてアレンジなどもしていただきました。音楽の無限大の楽しさを皆さまにお届けできるように、そして歌手として10周年イヤーを盛り上げられるようがんばりますので、ぜひ力を貸してください。そして、少しでも亜咲花の楽曲を好きになってもらえたらうれしいです。



Profile
あさか/10月7日生まれ。愛知県出身。2016年10月にテレビアニメ『Occultic;Nine-オカルティック・ナイン-』のEDテーマ「Open your eyes」でデビュー。アニソン歌手として精力的に活動する一方、近年は『ウマ娘 プリティーダービー』エスポワールシチー役など、声優としても活動中。

Information
2026年2月8日に愛知県・ReNY limited、2026年2月11日に東京・神田明神ホールにて、カバーアルバムツアー『亜咲花 Sing That SONG!!』の開催が決定。チケット購入方法などの詳細は、公式webサイト【https://asaka1007.jp/】をチェック。

「サテライト CITY」
10月からスタートしたデジタルシングル3か月リリースの第3弾。2025年12月14日まで行われた全国ツアー『亜咲花 サテライトCITYツアー』のテーマソングで、自信が作詞・作曲を手がけたポップナンバーだ。

『Sing That SONG!!』
亜咲花初となるカバーアルバム。全7曲収録で、「かもめが翔んだ日」などの昭和歌謡から、「甲賀忍法帖(Cover)」や「ブルーウォーター」、「ライオン(TVアニメーションシリーズ「マクロスF」より)」など、アニメファンおなじみのアニソンを収録。

「サテライト CITY」配信中
『Sing That SONG!!』2026年1月28日発売
AniTone Music
『Sing That SONG!!』2750円(税込)

《メガミマガジン編集部》
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