舞台化発表から大きな話題を集めていた舞台『攻殻機動隊 ARISE』、7月14日の猛暑の日、池袋のニコニコ本社でキャスト発表会が行われた。作品は今年で25周年を迎える。アニバーサリーイヤーなので、新劇場版は現在上演中、そして満を持しての舞台化である。 脚本はアニメシリーズでも手腕を発揮した藤咲淳一、演出は奥秀太郎、藤咲淳一とは7月公演舞台『BLOOD-C~The LAST MIND~』でもタッグを組んでいる。そして今までにない演出を試みるという。
キャスト発表の前に藤と&奥が登壇し、トークを繰り広げた。2人の出会いはおよそ1年前だそう。藤咲から「『BLOOD-C~The LAST MIND~』の前に奥さんから『攻殻機動隊』やりましょうという話が出て……」とコメント。その時の率直な感想は「本当にやるの?」だそう。 ただ「まだ、誰もやったことがないし、面白いんじゃないかな?と。押井さんに(舞台化の)話をしたら”俺もやりたい”って」と舞台化が決まった過程を披露した。 奥秀太郎は「最先端のものを駆使してやりたい」と意気込む。さらに「中学生の頃から憧れていた作品なので(演出が出来ることを)光栄に思います……映像、いろんなシリーズの映像、舞台で未だ使われていなかったテクノロジーも使います。もちろん、”十八番”の演出も出るとは思いますが(笑)」と言う。「プロジェクションマッピングとは一線を画したものを」とコメントする。 クリエイティブ的にはかなり期待が膨らむ。途中で声優の塾一久が登場、舞台化を聞いた時は「びっくりしました~。高度な映像が楽しみですね」と話した。
ここで、いよいよキャストの発表、塾一久がキャストの面々を発表することに。芝居にアクションにダンスに長けた実力派キャストが揃った。 主人公の草薙素子には舞台『BLOOD-C~The LAST MIND~』で華麗なハイキックを見せてくれた青野楓がキャスティング。会見ゲストとして登壇していた塾一久は、アニメと同役で荒巻大輔役に決まった。 草薙と共に独立攻性部隊を構成する面々、バドー役は『神様はじめました THE MUSICAL』で巴衛役を好演した八神蓮、トグサ役は『今日から(マ)王』のグウェンダル役の兼崎健太郎、イシカワ役は『戦国BASARA』の前田慶次役の伊阪達也、バズ役は『DIABOLIK LOVERS』の逆巻ライト役で出演予定の井深克彦、サイトー役は『戦国BASARA』の真田幸村役の松村龍之介、ボーマ役を舞台『K』の鎌本力夫役の松崎裕、とアクション得意な面子が揃った。 また、イバチ役には舞台『STORM LOVER~波打ち際の王子SUMMER!』でセレブな生徒会長・卯都木悠人を演じた高崎俊吾、クルツ役に舞台『逆転裁判~逆転のスポットライト~』に出演歴がある護あさな、サイード役に舞台『P4U』等で活躍の吉川麻美、ツダ・エマ役は特技が極真空手、という桃瀬美咲、そして草薙の恋人のホセには舞台『P4U』の鳴上悠を演じた南圭介とこちらも舞台中心に活躍している俳優陣ばかりだ。