「攻殻機動隊」シリーズの最新作『攻殻機動隊 新劇場版』は6月20日に全国ロードショーとなる。それに先駆け、6月9日には新宿バルト9にて完成披露上映会が開催された。舞台挨拶にはキャスト・スタッフ総勢12名が登壇。「攻殻機動隊」25周年記念作品に相応しい豪華なイベントでファンを盛り上げた。本編上映後の舞台挨拶には攻殻機動隊のメンバーが集結。草薙素子役の坂本真綾さんをはじめ、荒巻大輔役の塾一久さん、バトー役の松田健一郎さん、トグサ役の新垣樽助さん、イシカワ役の咲野俊介さん、サイトー役の中國卓郎さん、パズ役の上田燿司さんが登壇した。スタッフからは、総監督の黄瀬和哉さん、監督の野村和也さん、脚本の冲方丁さん、製作総指揮の石川光久さんがステージに登り、「攻殻機動隊ARISE」シリーズを支えてきた面々が集う貴重な機会となった。出演者が現れるとファンの持つライトが水色に光り、電子の海を表現するという「攻殻」に相応しい演出も盛り込まれ、満員の客席からは割れんばかりの拍手が巻き起こった。まず坂本さんは「すごく心地の良い終わり方ができたなと思っています」と、ひとまずの完結を迎えた感想を語った。またアフレコ後に外へ出ると桜が満開だったことに触れ、「桜並木の下を歩いているときに、”終わったんだな……”という気持ちになりました」と感慨深げに話した。続いて、塾さんは「一人壁ドン、見て頂けましたでしょうか?」と荒巻の名場面をアピールし、会場の爆笑をさらった。さらに攻殻機動隊の隊員たちを「7人のサムライ」だと例え、そんな彼らが「愛おしくて愛おしくて……」と熱い胸の内を披露した。『攻殻機動隊ARISE』から総監督を務めてきた黄瀬さんは「率直に言うと言葉は悪いですが、清々しました」とコメントし、過酷な制作現場だったことを明かした。とりわけ『新劇場版』とテレビシリーズの新作が同時進行だったことは大変な作業だったようだ。冲方さんは野村監督から「青春」というリクエストを受け、卒業をテーマに盛り込んだことを口にするなど、制作秘話も次々と明かされていった。舞台挨拶が中盤に差し掛かると、スペシャルゲストとして首相補佐官・藤本修を演じたEXILE/三代目J Soul BrothersのNAOTOさんが登場。原作から「攻殻」のファンだったNAOTOさんは、素子が大のお気に入りの様子。「素子と喋ることができたシーンは夢が叶った気になりました」と感激の言葉を漏らした。イベントではそんなNAOTOさんが坂本さんに、「夢叶う」が花言葉の青いバラ25本をプレゼントするサプライズも飛び出した。坂本さんは「『攻殻機動隊』の25年の歴史を代表して受け取らせて頂きました。私がと言うより、みなさんで頂いたものだと思います。ありがとうございます」と感謝のメッセージを送った。[高橋克則]『攻殻機動隊 新劇場版』6月20日(土)全国ロードショーhttp://kokaku-a.jp/
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