連載第122回高浩美の アニメ×ステージ&ミュージカル談義 [取材・構成: 高浩美]■ 公演直前イベントでは「新しいミュージカル『薄桜鬼』を創ります」と意気込むシリーズ累計70万本を超える大人気ゲーム『薄桜鬼』を原作としたミュージカル『薄桜鬼』。2012年にサンシャイン劇場にて第一弾「斎藤 一 篇」が上演され、2013年に「沖田総司 篇」、同年10月には日本青年館にて「土方歳三 篇」と続いた。2014年は1月に初のライブ公演「HAKU-MYU LIVE」、同年には「風間千景 篇」、2015年1月には「藤堂平助篇」を上演した。毎回、新選組の登場人物の誰かにフォーカスする。楽曲もそのキャラクターに沿ってアレンジし、ストーリーの多彩さやダンスと殺陣の融合等、新しい試みも多い。和物ミュージカルシリーズとして注目を集める作品となっている。今回は今までのシリーズと趣を変え、新選組がまだ壬生浪士組と呼ばれてた頃の物語である。幕末、母を病で亡くし、追い剥ぎにも遭い、あてもなく彷徨っていた青年・井吹龍之介は、あわや餓死寸前のところを浪士組長の芹沢鴨に助けられる。小間使いとして浪士組での生活が始まる。ここで龍之介は土方歳三や沖田総司、斎藤一ら、後に人斬り集団”新選組”として恐れられる男たちと出会う。龍之介は武家の出ではあるが、武士を毛嫌いしていた。反発しながらも、彼らの真摯な姿を見て強く惹かれていく。武士を目指し、己の誠を貫くために刀を握る土方や沖田たちの姿を目の当たりにし、龍之介の中で何かが変わり始める。キャストは、かなりのメンバーが初役、というのが特徴である。初演からの”続投”は雪村綱道役の江戸川萬時。近藤勇役の井俣太良は沖田総司篇から出演、斎藤一役の橋本祥平と山崎烝役の高崎翔太は前回の藤堂平助篇からで、それ以外のキャストは初役である。キャストが変わると舞台の雰囲気もおのずと変わる。公演直前イベントでは「新しいミュージカル『薄桜鬼』を創ります」と意気込んでいたが、演出や楽曲など、どんな”変化球”を出してくるのか期待感は高まる。
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