3月20日、TOHOシネマズ京橋において東京アニメアワードフェスティバルの長編アニメーション部門 ファイナル5作品のうちの一つ『Song of the Sea』の舞台挨拶が行われた。 同作はトム・ムーア監督によるアニメーション作品で、アイルランド、フランス、デンマーク、ベルギー、ルクセンブルクの制作スタジオが共同で手がけたもの。海で暮らすアザラシが陸に上がり人間になるというアイルランドの伝記を土台とした、少年・ベンとその妹・シアーシャが繰り広げる、妖精と魔法、そして家族の物語だ。
2014年に制作された『Song Of Sea』は、東京アニメアワードでの上映が決定しチケットを発売したところ、販売開始は深夜だったにも関わらずわずか1時間程度で完売。急遽追加で19日の上映も決定した。国内での劇場公開はまだだったが、期待の大きさがわかる結果だ。 同作で注目なのは、水彩の“にじみ”まで幻想的に動き出す美麗な映像。スクリーンに映し出されると、まるで絵本の世界に迷い込んだような錯覚に陥る。そして胸を打つベンとシアーシャの冒険に片時も目を離せなくなる。