日本のアニメやマンガ、キャラクターの海外発信の取り組みの必要性が、昨今話題になることが多い。そうしたなかで、ネット発のオリジナルアニメがなんと原宿のトイレから送りだされることになった。東京・原宿にほど近い街中の一角に、2015年1月16日「スシニンジャトイレ」が登場した。「スシニンジャトイレ」は公衆トイレのひとつだが、その外装は「イクラ」「マグロ」「タマゴ」の寿司ネタをモチーフにニンジャの恰好をしたキャラクターで飾られている。また全体は日本の伝統の「城」を想起させる石塀を思わせるデザインを採用している。ここに登場するキャラクターは、フルCGアニメ『スシニンジャ』で活躍する。イクラ、マグロ、タマゴの3人はフード・ギャラクシーという世界で“幸せの調味料”を探しているプリンセスと共に冒険をしている。最強のスシニンジャを目指して成長していく。『スシニンジャ』は外国人にお馴染みの日本文化である「寿司」と「忍者」を大胆に組み合わせたユニークな作品だ。日本だけでなく海外にもアピールする狙いがある。2014年7月から全世界に向けてネット配信をしたところ、大好評となった。現在は序章を3話に分けて公開している。また本作の声優は、梶裕貴、朴ろ美さん、宮野真守、水樹奈々など現代の声優シーンを代表する人気声優が集まった。さらに音楽担当に服部克久、テーマソングに影山ヒロノブ、遠藤正明、きただにひろしなどとこちらも豪華だ。第1話公開直後から「謎だけどやたら声優陣が豪華なCGアニメ」として話題になっている。今回「スシニンジャトイレ」も、そうした話題づくりのひとつになる。作品を企画・開発するジェンコが、「神宮前一丁目公衆便所」のネーミングライツを取得することで実現した。神宮前一丁目は、渋谷区原宿・表参道の繁華街にほど近い。外国人観光客も数多い地域である。ここからキャラクターの魅力をアピールする。トイレには、今後、作品や地元原宿商店街の情報などを紹介する「スシニンジャ・ポータルサイト」へのリンクを埋め込まれたQRコードも掲示する予定だ。公衆トイレがコンテンツの発信拠点に早変わり、今後のさらなる展開に期待だ。 第3話「スシニンジャの帰還」『スシニンジャ』/http://www.sushininja.jp/ DAISUKI/http://www.animeconsortium.jp/『スシニンジャ』(C)2015 GENCO,INC. All Rights Reserved.