大切なことはアニメが教えてくれた「みつばちマーヤ」と「フランダースの犬」金言集発売
1975年に日本アニメーションで制作された『みつばちマーヤの冒険』『フランダースの犬』の金言を集めた文庫本が発売。現代の大人の心に響く内容となっている。
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12月3日にPHP文庫より『みつばちマーヤ 夢と冒険のことば』が発刊された。また、『フランダースの犬 心がピュアになる言葉』が2015年1月7日に発売予定となっている。
2015年で創業40周年となる日本アニメーションでは、世界名作劇場など子どもに向けた作品を多く作っている。『みつばちマーヤの冒険』と『フランダースの犬』は、日本アニメーションが創業した1975年に制作された作品だ。
両作品はただ明るく前向きな内容だけではなく、現実の厳しさや辛辣さを含むセリフも多い考えさせられる物語だ。アニメの形は時と共に複雑なかたちへ変化している。しかし、今ではもう作ることができないだろう当時のアニメのシンプルな言葉は、いまでも忙しい現代の人々の胸に響くだろう。
『みつばちマーヤ 夢と冒険のことば』では帯にウィリー役を演じた野沢雅子さんから「このアニメは、私にとってとても心に残る作品です」とコメントが贈られている。
目次には「外に出るからわかること」「立場はみんなそれぞれ」「規則よりも大切なこと」などのタイトルが並び、それだけでも社会に出ている大人にはぐっとくるものがある。帯の裏面には「大人って、試してみようって気が全然ないんだから」「退屈な人生に進歩はない!」「虫の世界ではね自分を守るのは自分しかないんだよ」「そんなにいっぺんに覚えられるものじゃないのよ。少しずつ、覚えるの」というセリフが並ぶ。
『フランダースの犬 心がピュアになる言葉』では「ページをめくるたびに涙が止まらない」と帯に書かれ、ページをめくれば優しく、そして胸に刺さる言葉が並ぶ。
主人公のネロが絵を描くことから「やさしい心ってどうしたら絵に描くことができるんだろう?」「初めから人に見せるために絵を描く人はいないわ」などのセリフも多い。結末が有名なだけに、どのシーンもセリフも切なくなる。
両作品ともテレビのアニメの特集では必ずと言っていいほど泣ける名作としてお馴染みのシーンが流される。今の若い世代もそのシーンだけ知っているという人も多いだろう。
今回の本は、改めてこうした過去の作品に目を向けるいい機会だ。今後の書籍展開にも期待したい。
『みつばちマーヤ夢と冒険のことば』(PHP文庫)
発売日: 12月3日より発売中
価格: 580円(税別)
『フランダースの犬 心がピュアになる言葉』(PHP文庫)
発売日: 1月7日(水)発売
価格: 630円(税別)
日本アニメーション公式サイト
http://www.nippon-animation.co.jp/
『みつばちマーヤの冒険』
『フランダースの犬』
(C) NIPPON ANIMATION CO., LTD.