超歌劇「幕末Rock」 坂本龍馬役・良知真次インタビュー 2ページ目 | アニメ!アニメ!

超歌劇「幕末Rock」 坂本龍馬役・良知真次インタビュー

[取材・構成:高浩美] ■ ひとりで頑張るんじゃなくてみんなの力を借りて、気づいたら(僕が)引っ張ってたぐらいな方が”坂本龍馬”には合っている。

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超歌劇『幕末Rock』(C)2014 Marvelous Inc./超歌劇『幕末Rock』製作委員会
  • 超歌劇『幕末Rock』(C)2014 Marvelous Inc./超歌劇『幕末Rock』製作委員会
  • 超歌劇『幕末Rock』(C)2014 Marvelous Inc./超歌劇『幕末Rock』製作委員会
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”超歌劇(ウルトラミュージカル)”と銘打ち、楽曲もとにかくRock。ところで、ロックミュージカルと言えば、1960年代後半の『ヘアー』以降様々なロックミュージカルが発表されている。
よく知られている作品は『グリース』『ピピン』『ロッキーホラーショー』等。アンドリュー・ロイド・ウェバーの『ジーザス・クライスト・スーパースター』はロックオペラだが、ロックミュージカルにカテゴライズされることもある。1990年代には『レント』、その後エルトン・ジョンの『アイーダ』、スティーヴン・シュワルツの『ウイキッド』、2007年の『Spring Awakening(春のめざめ)』等は日本でも上演されているものもあり、記憶に新しいところだろう。

しかし、この『幕末Rock』、もとはゲーム、アニメ化もされているので、単純に”ロックミュージカル”とはちょっと言えないかもしれない。「(そもそも)アニメのRockって初めてだったりしますし」と良知真次。
アニメでもそうだが、演奏シーンは一番盛り上がるところであろう。
「着物で歌ったことはもちろんないし、しかも赤い髪で歌ったこともないし、もう全てが初めてです!アニメで描かれている坂本龍馬であれば、なんでもあり、かな?その枠からはみ出なければなんでもイイっていう……アニメでもすごく無茶苦茶なのがよかったりしてますし、そういう役の設定だったりするんで~。みなさん(共演者)がしっかりしてるので、そこらへんは、いいかな(笑)」

舞台化が決まった時はかなり話題騒然だっただけに観客の期待値は高そうな予感。
「チケットもほぼ完売状態だと伺っています。このクリスマスから年末にかけて出演させてもらえるのは役者としてすごく嬉しいですね。それだけ皆さんが愛している作品なので、”必ずいいものにしなければいけない”っていうのはスタッフ・役者全員ありますね。でも本当に他のキャストの方々はアニメ原作の舞台では”プロフェッショナル”な方々なので~、いやあ~僕だけ、ど素人です(笑)そこは安心しつつ、みんなの背中についていけばいいのかな~(笑)はみ出ていいところははみ出る、そこは坂本龍馬と一緒!ひとりで頑張るんじゃなくてみんなの力を借りて、気づいたら(僕が)引っ張ってたぐらいな方が”坂本龍馬”には合ってるだろうし。一人の人の話ではなくいろんな人の話ですからそれぞれソロナンバーがあったりとか、みんなに見せ場があります。純粋に楽しめる作品になってると思います!なんか熱いものがこみ上げてきたときにいい感じでアニメで流れていた楽曲が上手い具合に入ってくると。”とうとう来たぞ、この曲、待ってました~”みたいな感じで、(いい意味で)裏切ったり、ちょっと攻めたりするようなところは演出家の吉谷さんが考えて下さったりするので、アニメとは違う世界観を楽しんで欲しいです」

脚本・演出の吉谷光太郎はゲームやアニメ原作の舞台演出では手堅い手腕を発揮する気鋭のクリエイターである。「本当に初めてみるタイプの台本です。新たなジャンルっていうのかな、喜怒哀楽を2時間ちょっとの間に、”波長”が荒波のように来たり、ストンと落としたり、すごく”激しい”脚本になってるので観ていて飽きないと思います。吉谷さんみたいな方が入っていい意味での”化学反応”が起きています。”あの舞台、新しいね”っていうものになると思います!」
実力のあるキャスト、そして気鋭のクリエイターとスタッフ。それがタッグを組んで新しい舞台を創造する。超歌劇『幕末Rock』という作品にふさわしい流れが稽古場でふつふつと起こっている。それが本番にどうつながっていくのか、幕開きが楽しみである。

超歌劇『幕末Rock』
http://bakumatsu.marv.jp/stage/
2014年12月24日~12月29日
天王洲 銀河劇場

超歌劇『幕末Rock』
(C)2014 Marvelous Inc./超歌劇『幕末Rock』製作委員会
《高浩美》
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