■ 泣きのシーンにも挑戦したミュージックビデオ―ミュージックビデオの撮影はいかがでしたか? すごく雰囲気のある、綺麗な映像だなと感じました。あとは、今回は泣きの演技もあるとか。 雨宮大変でした!(笑) 涙については目薬も用意しましたが「でもまずは目薬なしの自力でいってみよう」と撮影して、結局は目薬なしでいけました。でも簡単に泣けたわけじゃなくて、スタッフさんのみなさんが足音を立てないようしたり、曲のイメージ通り静かな空間で『月灯り』がしっとりと流れてくる……という環境を作ってくださったんです。何度もやり直しさせていただいて、時間をたくさんもらってようやく出来上がった感じで。 ―あせってしまうと泣きの演技は難しそうです。気持ちを整えたりと、色々なものが要求される現場で撮影が行われたんですね。雨宮監督が「時間ならいっぱいあるから大丈夫だよ」と色々と声をかけてくださったおかげであせることなく曲の世界に入り込めて撮影しました。 ―頭の中にどんなことをイメージしていましたか? 雨宮私は仕事終わりに「もうちょっとああできなかったかな」「もっと気の利いたこと言えたんじゃないかな」なんて反省しながら帰ったりしているんです。そうしていると自分のふがいなさに涙が出てくるんです。(笑) でもそういったことを考えるだけでなく、歌詞の世界に入り込んで感情をぐぐっとためている時に監督から「もっと感情を出していいんだよ」と声をかけていただいた瞬間、ぶわっと涙が出てきたんです。このミュージックビデオはスタッフのみなさんや監督のお力がなければ、絶対にできないものでした。―そうした大変さを乗り越えて完成したミュージックビデオは、完成したものを見てみるときっと感動もひとしおでは。雨宮嬉しいですが、やっぱり恥ずかしいっていう気持ちもあります。こんなアップで自分の顔が画面に出てきて、恥ずかしいですよね!(笑)―今後「こんなアーティストになりたい」など目標はありますか? 雨宮まずは声優としての活動があり、アカメを演じたからこそ見つかった気持ちがあったからこそ曲に感情をのせやすいんだと感じました。もしもアカメを演じずに歌っていたら、この曲は別のものに仕上がっていたかもしれません。 アカメは口数は少ないですが何かを考えていて、私が彼女の表には出ていない感情や考えていることをしっかりと考えてのぞまなければ、と思っていました。 そして「月灯り」を歌ってみて声優として演じた役から学んだことが歌につながり、逆に歌で感じたり学んだことを役にも生かせるんだと気付きました。声優としても色んな役を演じて、アーティストとしても色んな歌を歌って、相互に還元していきたいですね。後編へ続くアニメ『アカメが斬る!』http://akame.tv/
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