「魔法騎士レイアース」椎名へきる&緒方恵美インタビュー 後編 制作陣の“光のパワー”を感じて欲しい | アニメ!アニメ!

「魔法騎士レイアース」椎名へきる&緒方恵美インタビュー 後編 制作陣の“光のパワー”を感じて欲しい

獅堂光を演じた椎名へきるさんと、エメロード姫&青年将校イーグルを演じた緒方恵美さんへのインタビュー後半では同作の思い出と魅力についてお話を聞いた。

インタビュー
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1994年にテレビ放送された「魔法騎士レイアース」のBlu-ray BOXが10月29日に発売される。偶然出会った光、海、風の3人の少女が突然異世界・セフィーロに召喚され、魔法騎士(マジックナイト)としてセフィーロの“柱”であるエメロード姫を神官ザガードから救うため戦うというストーリーで、原作は『カードキャプターさくら』『XXXHOLiC』など数々のヒット作を生み出しているCLAMPだ。
インタビュー後半では、獅堂光を演じた椎名へきるさんと、エメロード姫&青年将校イーグルを演じた緒方恵美さんに同作の思い出と魅力についてお話を聞いた。
[取材・構成=川俣綾加]

■ キャスト、スタッフが一体となった制作現場

―-印象に残っているシーン、思い出のシーンはございますか?

椎名へきるさん(以下、椎名)
「なぜそこ?」と思われるかもしれないですが、海ちゃんとアスコットが戦うシーンです。アスコットが「僕の友達」といいながら魔獣を海ちゃんにけしかけて戦わせるんですけど、反撃されて魔獣たちが傷つくと「よくも僕の友達に!」と怒るんですよ。そこで海ちゃんが「大切な友達だったらそんなことしちゃだめでしょ!」「危険な目に遭わせるのが友達なの」と叱咤して。
ここは子どもたちにもストレートに突き刺さったんじゃないかなと思います。アスコットって、とても無邪気で屈託が無くて悪意が無いんですよね。子どもの中の残酷性を、海ちゃんがやみくもに叱るんじゃなくて、かつオブラートに包まずストレートに諭すのも気持ちよかったですね。 もう一つは、第2章のデボネアの戦いで光・海・風が「閃光の螺旋」を使うのですが、その時のセリフに「デ ボ ネ ア~~~~!!」とあったんですよ。ずーっと息を吐き続けて、すごく苦しかったなという記憶があります。

――どう表現するか悩みそうですね。

椎名
どこで切ろう? 長さはどれくらい? って悩みました。今のアニメは、あらかじめDVDをもらってアフレコ現場で合わせる形式で進めていると思うんですが、この当時はキャストが現場に行って、みんなそこで初めて映像を見るんです。だから現場に行くまでは台本を読んでも実際どうなっているかはわからなくて、リハーサルで一度映像を見て、テストして、本番という流れでした。
で、実際に映像を見てみたら「デボネア~!」ってすごく長くて。これはかなり息を吸い込んでからやらないと、もたないぞと思いました(笑)。

――緒方さんの印象に残っているシーンはございますか?

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緒方
これもネタ的によく話しているんですが、第2章のイーグルの回想シーンでエメロード姫が出てきて、その回想後に「綺麗な優しい声でした」というセリフがあったんです。これは、今までの声優生活の中で一番言いにくいセリフでしたね(笑)。 あとは、現場の印象が強く残っています。プロデューサーの吉岡昌仁さん、平野監督、作画や音響スタッフなどみんなの結束が強くて、いいチーム感が出ていたと思います。
最後も、みんなで良い作品を作り切ったという雰囲気がありました。

――第1章、第2章と駆け抜けて、最終話(全49話)を終えた時はいかがでしたか?

椎名
やりきった感よりも、寂しいなって気持ちが先にありました。海ちゃんや風ちゃん、セフィーロで会った人たち、「レイアース」の制作現場そのものが「レイアース」の世界を作り上げてきたわけで、そこを離れるということは本当にセフィーロとお別れするような感覚になりました。共有してきた時間、一緒に戦ってきた時間というのは、アフレコ現場の人たちやスタッフさんたちも同じなんだなって。だからやっぱり、とても寂しかったです。

緒方
アニメでは、制作現場とアフレコ現場で作業の場が分かれているんです。作業時間の長さからうまれる差もあり、なかなか最初からひとつになるのは難しい。スタッフ側にも役者側にも、より相手を理解し合おう、もっと伝えようとする姿勢が…コミュニケーションを取ろうという姿勢のある人が先導役としている現場は貴重で、作品にもその結束力が投影される。「レイアース」はみんなで一体になって作れた、貴重な作品の一つだと思います。そのせいか最終話が終わっても、この人たちとはまたどこかで会えるだろうという気持ちがありました。
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――最後に、読者にメッセージをお願いします。

緒方
去年の京まふ(京都国際マンガ・アニメフェア)で「レイアース」の上映会があって、そこで私も久しぶりに「レイアース」を見たのですが、改めてすごくパワーと熱量がある作品だと感じました。限られた時間の中でスタッフの方々がみんな頑張って、なんとかしてこの作品を良いものにして世に送り出さないといけないという使命感とエネルギーが画面から伝わってきました。デジタルではない時代の、今ではもうできないことをやっていた作品だと思います。その熱量をぜひ体験してもらいたいです。

今のアニメファンの方にも、もちろん当時見ていた方にも。20年前にこんな作品があったのか、20年前にこんなすごいことをしていたのかという、素敵な驚きがあると思うので、ぜひ見ていただきたいです。

椎名
子どもたちが素直に入り込んで、正義だったり思いやりだったり、それは何だろうと考えながら心を引っ張っていってくれる作品だと思います。大人になって改めてこの作品を見た方々が、当時はこの作品ですごく大事なものを感じていたということを思い出してもらえれば嬉しいです。大人になると色々とあきらめないといけないこともたくさんあります。でもこの作品から真心とか、人間の真実の部分とは何ぞやと訴えている部分に何か感じることができるはずです。
作中に登場する「信じる心が力になる」というセリフにあるように、信じる強さを主人公の光は持っていて、もし何かをあきらめようとか、挫折したと思った時にもう一度この作品を見ていただき、「レイアース」のパワーで真っ直ぐな気持ちを思い出してもらえたらいいなと思います。まさに、制作スタッフのみなさんの光のパワーですよね。このパワーをぜひ感じ取ってください!

――今日は、ありがとうございました!

魔法騎士レイアース Blu-ray BOX PV公開中!


魔法騎士レイアース Blu-ray BOX
https://www.bandaivisual.co.jp/tms_50th/rayearth.html
2014年10月29日発売 
36,000円(税抜)

■ 映像特典
・ノンテロップOP(3種)&ノンテロップED(3種)
・パイロットフィルム
・番宣CM 15秒ver.&30秒ver.
・デジタルギャラリー
 絵コンテ
 ・・・オープニング(3) (CLAMP作) 
 ・・・エンディング(3) (CLAMP作)
 ・・・第1話「伝説のマジックナイト始動」(平野俊弘《現:平野俊貴》作)
 キャラクター原案(CLAMP作)
■ 封入特典
・特典DVD:OVA「レイアース」⇒1997年に制作されたOVA(全3話)を収録
・ブックレット(24P)
■ 仕様
・キャラクターデザイン石田敦子描き下ろし特製収納ボックス
・キャラクターデザイン石田敦子描き下ろしンナージャケット(2種)
※特典・仕様などは都合により変更となる場合がございます

《川俣綾加》
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