『デスノート』を手がけた大場つぐみ×小畑健コンビの最新作『バクマン。』は2015年の実写映画化が決定している。このたび、追加キャスト陣が発表された。これまでにも主演の佐藤健さんと神木隆之介さんら明らかにされているが、それに続くものだ。今回は出版社の編集や最高の叔父など渋い役どころが中心だ。映画のなかで重要な舞台となるジャンプ編集部、編集・服部哲役に山田孝之さん、佐々木編集長役にリリー・フランキーさんが起用される。主人公・真城最高の叔父でマンガ家の川口たろう役には宮藤官九郎さんが選ばれている。山田孝之さんは自身が演じる服部について「服部は、感情がとても静かに、でも大きく変化するキャラクターです」とコメント。「実際にジャンプ編集部に見学に行かせてもらって、服部のイメージを持った編集部の方と喋ったり、他の方と喋っている様子を観察するなどして、編集者の目線の置き方や間などを自分なりに参考にしました」とも明かしており、その熱演に要注目だ。佐々木編集長役のリリー・フランキーさんも、演技の参考のためジャンプ編集部を訪れたとのこと。「ジャンプの編集長や編集部の方にもお会いしたときに感じた、独特の”修羅場をくぐり抜けてきた感”というか、どこか血の気が少し抜けているような雰囲気を出せるよう心がけました」と意気込みを語った。脚本家・映画監督など多彩な面を持つ宮藤官九郎さんは、マンガを描く場面も自ら担当しているため絵の練習に励んだというエピソードを披露した。「マンガ家も作家も、物を作っていくという所では共通する部分があるので、演じていてそういうところは好きでしたし、自分でもそうありたいなって思います」と役柄への想いを伝えた。『バクマン。』はジャンプ連載を目指す高校生マンガ家・真城最高役に佐藤健さん、彼とタッグを組むストーリー担当の同級生・高木秋人役に神木隆之介さん、そして最高が恋心を抱くヒロイン・亜豆役を小松菜奈さんと、豪華なメンバーが起用されている。個性溢れるキャラクターを個性いっぱいの役者たちが演じる映画になしそうだ。今回の3人もそうした中に加わる。メインキャストたちをどう支えていくのかも期待される。[高橋克則]映画『バクマン。』/http://bakuman-movie.com/2015年 全国東宝系にて公開［コメント］山田孝之さん（服部 哲役）服部は、感情がとても静かに、でも大きく変化するキャラクターです。最初、作品を持ち込んできた最高と秋人の二人の作品に対して、編集者として大して思い入れもなく、そっけない冷たい感じになっていますが、そこから徐々に彼らの作品が認められていくことを自分のことのように喜ぶようになっていきます。才能を秘めた二人の漫画家と一緒に成長していく喜びに加え、自分の担当ではない天才漫画家“新妻エイジ”という存在に対するライバル心が服部にもあって、より二人と共に頑張ろうという気持ちを強くしていったんだと思います。演じるにあたっては、感情の変化を物語の序盤から終盤に掛けて表情や口調などで微妙なニュアンスをつけるよう心掛けました。また、実際にジャンプ編集部に見学に行かせてもらって、服部のイメージを持った編集部の方と喋ったり、他の方と喋っている様子を観察するなどして、編集者の目線の置き方や間などを自分なりに参考にしました。今回、面白い原作を、共演してみたかった俳優陣と大根監督と一緒に仕事ができて本当に良かったです。リリー・フランキーさん（佐々木編集長役）僕が演じた佐々木は、最高と秋人の二人が成長していく過程を、ジャンプの編集長として見守っていく役どころ。実際にジャンプの編集長や編集部の方にもお会いしたときに感じた、独特の「修羅場をくぐり抜けてきた感」というか、どこか血の気が少し抜けているような雰囲気を出せるよう心がけました。それから細かな部分ですけど、編集長だからといって偉そうにしすぎない、かといって軽すぎない、二人に対してあんまり優しすぎないようにとか、演じる上でそのあたりのバランスもなかなか難しかったですね。あと僕は編集部にいるシーンが多いので、なるべく編集会議のところが面白くなればいいなと思いましたね。みんなとワイワイやって悪ふざけが通用するようなシーンって、あそこぐらいしかないんじゃないかと思って（笑）。完成した映画は、原作の魅力をリアルに描き出している作品になっていると思います。宮藤官九郎さん（川口たろう役）僕、漫画家や作家、あと死んじゃう役が多いんですけど、そういう意味では今回、得意中の得意の役どころだったので、いかに生命力の無さの引き出しをいっぱい持っているかを見せたいなと思って演じました（笑）。漫画家役は、2度目なんですけど、漫画を描く手元は違う人がやるんだろなって思っていたんですけど、基本は自分で描くという事だったので、練習はすごくやりましたね。撮影現場では、漫画家役を演じるよりも、漫画をひたすら一生懸命描いている時の方が、きっとより漫画家に見えているんだろうなと思って、なるべく今本番だとか意識しないように心掛けて演じてました。川口たろうという人は、不器用な感じで漫画しかないままの一生だったんですけど、自分なりの美学を持って生きていた人なんだろうと思います。漫画家も作家も、物を作っていくという所では共通する部分があるので、演じていてそういうところは好きでしたし、自分でもそうありたいなって思います。映画『バクマン。』是非、ご覧ください！！
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