マンガやアニメーション、デザイン、芸術、ポップカルチャーまで、幅広いアーツ教育を行う京都精華大学が、学生の創作物をネットを通じて発表、販売する試みをスタートした。9月30日より、ネットショップ作成サービスBOOTHに学校専用サイトをオープンした。このサービスは在学生を対象にしたものだ。学生たちは自分の創作物を発表、販売できるポートフォリオ機能が備わっている。さらに企業や個人からの仕事の依頼も受け付ける。学生の創作と社会を結ぶ役割を持っている。BOOTHはpixivと連携して自分だけのネットショップを開設し、商品のプロモーションを行うことができるサービスである。今回の京都精華大学の取り組みは、学校専用サイト内に学生のページをそれぞれ開設することで、いつでも自由に作品を発表・販売できる仕組みとなっている。現時点ではデザイン学部デジタルクリエイションコースを中心に約50名の学生が参加しており、ポストカードや壁紙などの販売や無料ダウンロードを行っている。今後も作品を随時掲載していく方針だ。この取り組みにより「作品をたくさんの人に見てもらう機会がない」「ポートフォリオサイトをつくりたいけど難しそう」といった学生たちが抱える課題を解決することを目指す。学生の作品が企業や学外の目により多く触れ、さまざまな評価を受けることで、クリエイターとして独立する際や就職活動にも役立つ経験を積むことが可能となる。また作品の販売だけでなく、企業や個人からの仕事のオファーもBOOTHから受け付ける。今回は神戸電子専門学校との共同で実施する取り組みであり、京都精華大学が大学として初めて、専門学校では神戸電子専門学校が初めて学校専用ページを立ち上げることになった。京都精華大学は国内唯一のマンガ学部を擁する大学である。1968年に開学し、現在は5学部約4000人の学生が、世界に向けて発信する芸術や文化について学んでいる。[高橋克則]BOOTH 京都精華大学専用サイト/https://booth.pm/schools/kyoto-seika
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