荒牧伸志監督の最新劇場映画『アップルシード アルファ』が、いよいよ日本でも姿を見せることになりそうだ。9月19日、第27回東京国際映画祭は特別招待作品を発表したが、その一本として『アップルシード アルファ』がラインナップされた。同時に公式twitterもスタートした。映画祭の上映だけでなく、今後の日本での配給も期待させる。上映日時や会場は今後発表されることになるが、映画祭に合わせた舞台挨拶やトークといったものも期待出来そうだ。詳細は今後、映画祭の公式サイトにて告知される。『アップルシード アルファ』は、士郎正宗さんの人気サイバーSFマンガ『アップルシード』を原作に劇場アニメとしたものだ。この夏に『Appleseed Alpha』として欧米でリリースされた。荒牧伸志監督が2004年の『APPLESEED』、2007年の『EX MACHINA』に続き、3たびアップルシードの劇場長編化に挑む。しかし本作はこれらの続編やスピンオフでなく、改めて作品を最初から描き直す。同じ監督が同じ作品を、リブート版としてもう一度手掛けるのが面白い試みになっている。作品の見どころは、これまでの作品との違いだろう。とりわけCGの表現が注目される。荒牧監督は、『APPLESEED』、『EX MACHINA』で常に日本の新しいCGづくりを志向してきた。さらに『Halo Legends』、『キャプテンハーロック』でリアル志向のCGを発展させてきた。『Appleseed Alpha』は、その最新バージョンと言っていいだろう。10年前の『APPLESEED』との違いを考えながら見るのも興味深いだろう。実際にすでに発表されている映像は、海外のゲーム作品の舞台やキャラクターを思わせる仕上がりだ。主人公・デュナンは、あたかも実際の人間であるかのような描き方になっている。日本の監督、プロダクションの制作であるにも関わらず欧米で先行展開したのも、海外のファンをまず意識した作品であることが窺われる。日本発でグローバル化しているという点では、まさに国際映画祭に相応しい作品である。『アップルシード アルファ』/http://appleseedalpha.jp/ 『アップルシード アルファ』Motion picture (C) 2014 Lucent Pictures Entertainment Inc./Sony Pictures Worldwide Acquisitions Inc., All Rights Reserved.Comic book (C) 2014 Shirow Masamune/Crossroad
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