日本のマンガが世界で高い人気を博していると言われるようになって久しい。実際に海外の書店などで日本マンガの現地語翻訳版を目にする機会は多い。では、日本のマンガは何タイトル翻訳され、どの程度流通しているのだろうか?文化庁の平成25年度メディア芸術情報拠点・コンソシアーム構築事業が、この疑問にひとつの方法で切り込んでいる。その成果を「海外における日本マンガ出版状況調査実施報告書」としてまとめ、ウェブサイトメディア芸術カレントコンテンツで公開を開始した。誰でも無料でダウンロード出来る。今回の調査で特徴的なのは、初年度として手塚治虫の作品にフォーカスしたことだ。これについて調査を行った森ビルは、海外で翻訳出版した日本マンガの全リストの作成は、作品の膨大さと各社の管理方法や情報公開の方針の違いから困難であること分かったとしている。調査着手により、その規模の大きさが図らずも再認識するきっかけとなったようだ。まず可能な範囲として、日本のマンガの第一人者である。手塚治虫からとりかかることにした。これが今回の報告書だ。手塚治虫をとりあげるのはよいアイディアである。海外で最も名を知られた日本のマンガ家であることに加えて、執筆作品数が多いこと、少年マンガ、少女マンガ、青年マンガなどジャンルが多岐にわたっていること、作品の歴史が長いためだ。一個人ではあるが、そこから全体像を見渡すことも可能だろう。一方で、手塚治虫ならではの特殊性も理解する必要はあるだろう。例えば、米国では手塚治虫作品は、日本マンガ主体の翻訳出版社だけでなく、アート要素の強い作品を主体としたアメリカンコミックスの出版社から発売されているケースもある。今回の調査では、手塚プロダクションの協力により、海外で流通している手塚作品の書籍の書影と奥付を全て明らかにしている。その数は全227タイトル、1225冊にも及ぶ。また国・言語は14にも及ぶ。英語や中国語、フランス語だけなく、インドネシアやフィンランド、ベトナム、ロシア、タイなど、広範囲にわたっている。日本のマンガの言語的な広がりも理解できる。報告書の最後には、全体、そして主要国別の解説もついている。こちらも、海外での日本マンガの出版事情を理解するのに便利だ。日本マンガの海外出版状況調査 報告書(メディア芸術カレントコンテンツ)/http://mediag.jp/project/project/list.html
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