マンガ家たちが絶賛する劇画作家を描く 映画「TATSUMI」11月15日公開
劇画作家・辰巳ヨシヒロの人生を、海外の映画監督がアニメーションで描いた。その監督はシンガポールのエリック・クー、映画は2014年11月15日に公開が決まった『TATSUMI マンガに革命を起こした男』だ。
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エリック・クーはシンガポールの巨匠として知られている。本作も第64回カンヌ国際映画祭に正式出品、米国アカデミー賞外国語映画部門シンガポール代表に選出されるなど世界的に高い評価を受けた話題作だ。
ところが2011年に東京国際映画祭にてジャパンプレミアで上映されたにもかかわらず、長らく日本で配給がされなかった。これは映画の題材となった辰巳ヨシヒロの国内外での評価の違いともパラレルになっているようにも見える。
日本の劇画の名付け親でもある辰巳ヨシヒロは、数々の作品で長年海外から高い評価を受けてきた。しかし、日本での評価は海外での評価を逆輸入するかたちで高まった2000年代後半以降、半自叙伝的な作品『劇画漂流』が手塚治虫文化賞大賞を受賞したのも2009年だ。映画『TATSUMI』も海外の監督による映画というのも、これらと同じ流れの中にある。
一方で、マンガを作る立場にあるマンガ家たちからは、映画『TATSUMI』の応援が湧き上がっている。日本公開の決定を受け、配給もとではこうした応援をとりまとめて紹介している。このなかには、ちばてつや、さいとう・たかを、モンキー・パンチといった日本を代表するマンガ家も多数含まれている。
11月15日公開の『TATSUMI マンガに革命を起こした男』を通じて、日本の劇画の誕生、そして偉大な才能である辰巳ヨシヒロに触れてみてはどうだろうか。
ちばてつや
「辰巳ヨシヒロ氏は戦後まもなくの日本のマンガ界に荒々しくも鋭い、そして超リアルな新たしい表現の波を起こした劇画作家の1人だ。
今では世界中のコミック界にも大きな影響を与え続けている「劇画」。辰巳氏の草創期を知らなければ、現代のコミック、アニメーション、マンガの世界は語れない。」
さいとう・たかを
「日本の映画関係者が辰巳作品を消化できないからといって、海外の映画人にゆだねるのはファンとして本当に情けなく思う。」
モンキー・パンチ
「とんでもないアニメに出会った。
間違いなく。ここ当分は同じ漫画家である僕の脳裏から離れそうもない過激で挑戦的な劇画アニメだ。」
つげ義春
「日本のマンガ&アニメ文化が欧米圏にカルチャーショックを与え続けている。その普及活動の先導者の一人である辰巳作品が、この度シンガポールでアニメ化されたことは、アジアにもショックが波及した証しであり、今後の辰巳さんの活躍はさらに期待されるのではないだろうか。」
土山しげる
「神様手塚先生に憧れた少年の、もう一つの「まんが道」だ!!」
手塚能理子
「日本マンガ界が世界に誇る「劇画」の源流がシンガポールに届いたこの瞬間、またマンガの歴史は変わっていくだろう。
辰巳ヨシヒロ氏の功績はとまるところを知らない」
うえやまとち
「ドロドロと暗くせつなく悲しい物語。何でもきれい事でゴマかしてしまおうとする今の時代に しっかり警鐘を鳴らす貴重な映画!!」
みなもと太郎
「マンガ界の変革者でありながら、長らく果実を手にする事のなかった悲劇の男、辰巳ヨシヒロを今、世界がようやく注目する時が来た!!」
里中満智子
「画面のすみずみから昭和の息づかいが伝わってくる。アニメの可能性は無限だと改めて気づかされた。」
木村直巳
「煌々たる戦後日本コミックの一翼を担った「劇画家」は、ただ独り超然と、今もなおエキセントリックなのだ!」
映画『TATSUMI マンガに革命を起こした男』
11月15日(土)角川シネマ新宿 他全国公開
/http://tatsumi-movie.jp
監督: エリック・クー
原作: 辰巳ヨシヒロ「劇画漂流」
声の出演: 別所哲也(一人六役)、辰巳ヨシヒロ
配給: スターサンズ
『TATSUMI マンガに革命を起こした男』
(c)ZHAO WEI FILMS