これでひとまずKickstarterでの『Under the Dog』の支援金集めは終了する。今後は支援者との交流の場を公式サイトに移し、ネットでのクレジットカード決済サービスPayPal経由による増資を受け付ける。 日本人にはあまり馴染みのないPayPalだが、日本公式サイトがあるため、その決済方法なども日本語で説明されている。こうした日本国内向けの情報も順次、公式サイトなどで告知していく予定だという。
今回、日本からのKickstarterで支援するためには英語の表示に従って操作しなくてはならなかった。PayPalのように日本語システムがあれば、本作品を支援したいと考える国内ファンも増えていくのではないだろうか。Kickstarter はハードルが高くて諦めたとしても、まだまだ参加支援型プロジェクト『Under the Dog』は終ってはいない――いや、むしろ作品制作が始まるこれからが本番なのである。
世界中からの期待と注目を集めた『Under the Dog』だが、Kickstarter支援者(backers)の手元に完成品のパッケージが届くのは2015年12月。まだこれから1年以上あるものの、支援者の多くは自分たちがサポートした作品がどんなものになるのか、心待ちにしている。 制作陣はあらゆる段階で設定や制作状況、声優の選考なども含めて支援者に対して情報を開示していき、ファンと共有していくとしている。そんな信頼関係によって作り手と受取り手が一致団結して作品づくりをしていく。これから特にアニメのインディーズ作品では、このようなオープンな作り方に変わっていくのかもしれない。 少なくとも今回、企画側も支援者も『Under the Dog』がブレークスルーになることを夢見て、支援という形でこの作品に賭けてきた。筆者もどのような作品になるのか、楽しみにしていきたい。