■ アニメはアニメ、舞台は舞台。世界観を尊重しながらライブならではのオリジナリティあふれる舞台版『ハマトラ』。開演5分前に映像が流れる。『横浜観光推進委員会』PR映像、ご存知、メインキャラクター、ナイスらが登場。これはニコニコ動画で見られる映像を俳優陣が演じているものと“2.5次元化”したものが!早めに席に着くことを勧めたい。それから情報屋のマオが登場し、“横浜の情報、求む!”とPR。これは口先だけではない。本当に“情報、求む!”、横浜、『ハマトラ』に関するものであればなんでもよいので、応募してみては?入場時に配布するチラシの中にQRコードがある。舞台上で本当に採用されるかも?なので、ここは参加したいポイント。さて、オープニング。セットはシンプル。スクリーンで場面が文字で出て来るので、わかりやすい。まず【モラル研究所】のシーン。謎の多い人物、モラルが登場する。「力を欲する者は力を得る権利がある」と言う。彼の信条である。それから場面は【本牧埠頭】に。フライングやアンサンブルの動きでミニマムを表現。ここはなかなかアートな感じで作品世界を創造する。それからおなじみのキャラクターが登場して歌、ここで観客のテンションは一気に上がる。全体としては歌あり、ダンスあり、もちろんアクションありのミュージカル仕立て。カフェノーウェアのシーンはお笑いどころが多く、観客からは笑い声も。はじめがお腹がすくと周囲は大慌て、ここは“お約束”のお笑いポイント。お腹が空き過ぎて(お菓子ください)の札を首からぶら下げて客席を歩く場面もあり、ちょっと和む。 ナイスとムラサキのコンビ、ナイスとアートの関係性、ナイスが天然・天才肌に対して、アートは典型的な努力型のタイプ、ナイスをちょっと羨ましく思うところの微妙な表現に陰影があった。モラルは謎の人物、ミニマムホルダーの研究をしているという設定、ちょっとイッちゃってる感がアクセントに。アートとガスケ、口数は少ないがアートをサポートするガスケの優しさが伝わる。事件を追うアート、モラルを怪しいとにらむが、モラルを対峙するシーンはモラルの薄気味悪さにアートは圧倒される、ここは見所。事件が起こってからはスクリーンに時間も表示される。事件は一見落着に見えるが実はそうではない。アニメも進行中だが、この先もまだある、と思わせるエンディング。「これからもっとデカいことが起きる気がする」と語るナイス。ラストシーンはモラルが宙に、アニメも続いているが舞台の方も続きがある予感。全体としてはオーソドックスな演出、1幕もの、緩急つけて飽きさせない。アニメのテイストを生かしつつ、舞台ならではのオリジナリティを感じた。
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