■ エピソード、設定は“いいとこ取り”。かなり泣けるラスト、照明・映像・効果音を駆使して独特の空間を演出。オープニングは天使たちの歌声で始まる。映像ワークで天界を表現。神様の声が響くが、これが声優・森田成一。存在感たっぷりな声で観客を『ファウスト』の世界に誘う。三田佳子演じる悪魔・メフィストフェレスの声との競演。悪魔が登場する。それからタイトルロールが映し出され、物語が始まるのである。セットはいたってシンプル。鏡のパネルと照明、映像で変化をつける。ハインリヒ、上の者に言われるがままに行動した結果、罪を被ることになる。見るからに冴えない男だが、メフィストフェレスと取引し、命からがらその場から逃げ、森に。見るからに怪しい女、ローズ登場。WAHAHAの梅垣義明が演じているが、あくが強く、存在感はばっちり。さっそく、トンデモ行動に出るのだが、ここは観てのお楽しみ。ファウストは怪しい薬を飲まされて、美男子に生まれ変わるのだが、ここは奇抜なイリュージョンを使わずに鏡のパネルを使って“変身”する。ここからファウストの“冒険”が始まる。悪魔と取引したが故に様々な困難に出会うこととなるが、“火事場のバカ力”的な勢いでどうにか“課題”をクリアする、そして国王の娘・マルガレーテに恋をする……。ファウスト役の河合郁人、若手ながら芝居巧者。オフィスト役の五関晃一は当初、堅さが見られたが、悪魔の分身役らしく悪魔に付き従う様を好演。富田麻帆 小柄で、ちょっと可愛いミカエル、透明感のある歌声が印象的。三田・メフィストフェレス、貫禄十分、声だけでも迫力があり、キャスティングされた理由がよくわかる。妖怪王へレネ役の舘形比呂一はとにかく妖しく、妖艶。今回の振付も担当しているが、ロープなどの道具を用いたダンス等工夫を凝らしたコリオで世界観に彩りを与えていた。モロ師岡・ヘンリー大公はいかにもずるそうで、藤井びん・メラネス国王のダメダメぶりは面白い。その他、どのキャラクターも役に合った配役で観ていて違和感がない。照明・映像・効果音を駆使して独特の空間を演出。複数の原作をアレンジしているのだが、エピソード、設定は“いいとこ取り”。かなり泣けるラスト、原作を読んだことがない観客も興味がわくはず。アドリブもあり、客席からは時折笑い声も上がり、飽きさせない。キャラクターごとにきっちりと見せ場があってエンターテインメント性も高くなかなかの出来映えな舞台であった。初日の前日に囲み取材があった。ハインリヒ・ファウスト役のA.B.C-Zの河合郁人は「三田さんとの最後のシーン、稽古場で泣きました」と語る。なんと役作りのために2ヶ月ほどダイエットしたそう。「美男子に見えるように」とのことだが、その苦労かいあって変身後の姿はばっちり。オフィスト役は同じくA.B.C-Zの五関晃一は「ここまで自分とかけ離れた役は初めて」とコメント。三田佳子は「(こんな役)一生、ないと思っていた」と言う。さらに「お2人についていきます」とコメント。カンパニーの仲の良さが伺える。『ファウスト』もそうだが、手塚作品は普遍性が高く、いつの時代でも通用する内容。今回の舞台もこれで終わらずに是非、再演して欲しい。モトイキシゲキ演出家・戯曲家。別名義に元生茂樹。探偵ナイトスクープ(構成作家)、NHK連続テレビ小説『カーネーション』(資料提供)、荒井修子原作・NHK土曜ドラマ『島の先生』(2013年)ノベライズ、音楽朗読劇『イキヌクキセキ-十年目の願い-』(脚本・演出)など数多くの舞台演出・テレビドラマ脚本などを手がける。手塚治虫作品よりミュージカル『ファウスト』~愛の剣士たち~/http://www.musical-faust.com6月27日~7月7日(東京公演)AiiA Theater Tokyo (アイア シアタートーキョー)7月11日~13日(大阪公演)森ノ宮ピロティホール*大阪追加公演/7月11日(金)19時公演(特別カーテンコール有)。ミュージカル『ファウスト』~愛の剣士たち~(C)ミュージカル「ファウスト」公演実行委員会
「関係性が尊い」「安心した」城田優の「加藤和樹=嫁」継続宣言に歓喜の声!“テニミュ”初共演からの仲良しさは健在 2025.12.21 Sun 21:18 俳優の城田優が、2025年12月21日(日)に公式X(旧Twitter)を更新…