佐橋俊彦インタビュー:ミュージカル音楽を語る「テニスの王子様」は革命、「薄桜鬼」は凄い実験 | アニメ!アニメ!

佐橋俊彦インタビュー:ミュージカル音楽を語る「テニスの王子様」は革命、「薄桜鬼」は凄い実験

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ミュージカル『テニスの王子様』は革命、ミュージカル『薄桜鬼』は凄い実験なんです!
[取材・構成: 高浩美]

■ 東京ディズニーランドの仕事に劇団四季のオリジナルミュージカル、膨大な仕事量、修行時代、“せっかくのチャンス”だし!

「芸大はクラシックを勉強する学校ですが、僕はどっちかというと異端児的な、そういうタイプだったんですよ」東京芸術大学に入学し、新歓コンパ等を通じて様々な“音楽家志望”の仲間に出会うのだが、ここで人生を左右する人物に出会う。宮川彬良、『マツケンサンバ』で知られた作曲家である。
「1学年上にいらして、彼はすでに東京ディズニーランドの仕事をしていたんですよ。で、(仕事が)間に合わない……“ちょっと手伝ってくれないかな?”って言われてお手伝いさせていただいたんですが、もの凄い仕事量で、とにかく修羅場でした(笑)」
オープンして間もない頃の東京ディズニーランド、である。パレード、ショーの、それこそ“仕事オンパレード”だった。

「当時、渋谷森久先生(※1)が東京ディズニーランドと劇団四季の音楽監督をなさっていました。で、僕がいよいよ芸大卒業すると……で、東京ディズニーランドのスターライトファンタジーっていうのを任されちゃいまして、要するにアレンジなんですが、これは大変なプレッシャーでした(笑)でも渋谷先生は僕の恩人ですね。ただ、任される仕事が許容範囲を超えてました(笑)。大学入る前はバンドをやってまして、アーティストのツアーでキーボードを弾いていた経験がありましたから、ね。でも、いきなり羽田健太郎さん(※2)と同列に仕事やれっていうのは、ね(笑)」

当時は海外ミュージカル、それも新しい作品が日本で次々と上演、『キャッツ』『オペラ座の怪人』などのアンドリュー・ロイド・ウェバーの作品を劇団四季が次々と手掛け、また『レ・ミゼラブル』等の話題作が次々と日本に上陸した時代でもあった。ちょうど、この頃、佐橋俊彦はCBSソニー主催「ニューアーティスト・オーディション1988」で、最優秀アーティスト賞、及びクリスティンリード賞を受賞する。また、今でこそ当たり前だが、マッキントッシュに日本語のマニュアルすらない時代であった。
「応募して賞をいただきまして、先生からは“勉強しろ”と。実は当時はミュージカルってあんまり興味なかったんですよ。で、渋谷先生から“今度は劇団四季のミュージカルをやりなさい”と。作曲は三木たかし先生で“アレンジやりなさい”と。で、“わかりました”と。」

現在も劇団四季の主要レパートリーになっている作品『夢から醒めた夢』、原作は赤川次郎。
「これがまさに修行時代でしたね。昼は稽古を観なきゃならない、夜は書かなきゃならない、寝られない(笑)初演が近づくにつれて“誰が棒振るんですか?”“お前がやるんだよ、曲、書いたんだから”って言われて“ええ~”って(笑)でもせっかくのチャンスだし、ね。まあ、新入社員みたいなもんですよ」
《animeanime》
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