3月14日から16日まで、香港コンベンション&エキシビジョンセンターにて開催されたC3 in Hong Kong(日本動玩博覧)2014の来場数が、過去最高の18万2000人に達した。また、出展企業も過去最多の50社となっている。このうち日本企業が40社、現地企業が10社となる。 C3 in Hong Kongは日本のアニメ、マンガなどにフォーカス、2009年にスタートした。以降、継続的に開催、今回で5回目を迎える。日本からの多くの企業が参加し、マンガ家やアニメの制作スタッフ、声優、アーティストなどが訪れることもあり人気を呼んでいる。
C3 in Hong Kongが、他の多くの海外アニメイベントと異なるのは、日本企業主導の色合いが濃いことである。主催は日本のアニメ企画・製作会社の創通が中心となっている。出展企業の8割が日本企業というのも他にない特徴だろう。 これがイベントの強みとなり、日本からの豪華なゲストにもつながっている。期間中、会場には『ラブライブ!』μ’sのメンバーやSKE48、影山ヒロノブさん、石川千晶さん、池田秀一さん、浅沼晋太郎さん、小松未可子さんほか、多数のアーティスト、声優が姿をみせた。 さらにKADOKAWAが国内外に向けたマンガ配信の新サービス「コミックウォーカー」を紹介するイベントを実施した。またバンダイによる最新トイ、フィギュアの紹介なども行われた。 ファンとのコミュニケーションの場であると同時に、新しい作品や商品、イベントプロモーションとしての役割も大きい。日本のアニメ・マンガ関連企業には、アジアを中心とした海外ビジネスへの進出を掲げる場所が少なくない。C3 in Hong Kongは、今後のアジアでのアニメビジネスの拠点としての役割も期待されそうだ。