やなせたかし原作「ハルのふえ」がカンボジアに 移動映画館で上映プロジェクト | アニメ!アニメ!

やなせたかし原作「ハルのふえ」がカンボジアに 移動映画館で上映プロジェクト

非営利団体CATiCはカンボジアの子ども達に映画を届ける活動を行っている。3月にシェムリアップ州で移動映画館を開設、やなせたかしさん原作のアニメ映画『ハルのふえ』の上映を行う。

ニュース
注目記事
移動映画館の様子
  • 移動映画館の様子
  • 移動映画館の様子
非営利団体CATiC(キャティック)はカンボジアの電気がない地域に住む子ども達に映画を届ける活動を行っている。2014年3月下旬にはシェムリアップ州で移動映画館を開設し、やなせたかしさん原作のアニメ映画『ハルのふえ』の上映を行う。

『ハルのふえ』は『アンパンマン』で知られる作家・やなせたかしさんの絵本をもとに制作された作品だ。数多くの絵本を手がけたやなせさんが、1冊を選ぶなら本作を選ぶと語るほど映像化を願っていたという。
日本では2012年12月にオムニバス映画『やなせたかしシアター』の1編として全国公開。タヌキの母親・ハルと人間の子ども・パルとの親子の絆を綴っており、誰もが感動できる内容に仕上がった。

CATiCは、2013年6月にカンボジアの公用語であるクメール語版のBlu-rayを制作した。2013年7月にはシェムリアップ州4つの学校で『ハルのふえ』クメール語版を上映し、約300人の子ども達に初めての映画を届けている。
子ども達はハルのオチャメな様子に声をあげて笑い、ハルとパルが別れるシーンでは涙を流す姿も見られた。上映終了後には現地のミュージシャンに協力してもらい、映画に登場したフルートを実際に吹いてみるワークショップを開くなど、映画以外の活動も行った。

2014年春の移動映画館では、3月15日から23日まで計5カ所にて上映会を開催する。CATiCは日本からスタッフが行くのではなく、現地のカンボジア人の方が定期的に子ども達に映画を届けられるような「映画配達人」の仕組みを作りたいと考えている。2016年には100人の映画配達人を生むことを目指す。
移動映画館の資金調達のため3月17日までクラウドファンディングを実施中だ。サイトにはこれまでの活動内容の詳細が綴られている。
[高橋克則]

『ハルのふえ』
/http://hal-fue.com/index.html

CATiC
/http://www.catic.asia/
Facebook
/https://www.facebook.com/t.cambodia
Twitter
/https://twitter.com/CATiC0901
クラウドファンディング
/https://motion-gallery.net/projects/CATiC

移動映画館日程
3月15日(土)リエンダイ村の寺子屋
3月21日(金)コミュニティファクトリー
3月22日(土)午前:リエンポン小学校、夜:ロハール村集会所
3月23日(日)タトラウ村の寺子屋
《高橋克則》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集