北米最大のポップカルチャーイベント コミコン(Comi-Con)を運営するコミコン・インターナショナル(Comic-Con International)の創始者であるシェル・ドルフ(Shel Dorf)氏が、11月5日に逝去した。 コミコン・インターナショナルは公式サイトのトップページにてこれを伝えると同時に、ドルフ氏に哀悼の意を表した。同氏はコミックスとそのキャラクターを深く愛したと同時に、その評価と高い先見性が今日のコミコンを生み出したとしている。 コミコン・インターナショナルは、1970年にシェル・ドルフ氏らが創設した。当初は数千人規模のアメリカン・コミックスやSF映画ファンのためのコミコン(通称サンディエゴ・コミコン)を運営していた。 しかし、1990年代半ば以降、コミコンは周辺領域のポップカルチャーを巻き込むかたちでその開催規模を急拡大させた。現在のイベント参加企業はコミックスだけでなく、SF、ファンタジー、ホラーなどの映画関係、テレビドラマ、ゲーム、キャラクター、音楽などサブカルチャー分野を広くカバーする。近年は日本のアニメやマンガ関連企業のイベント進出も加速している。コミコンに参加する大物コミックス・アーティストや、ハリウッドの映画スター、監督、プロデューサー、ミュージシャンなどの顔は珍しくない風景となっている。 コミコンの入場者は、非公式の発表で実数12万5000人とされている。日本のイベントの動員数で一般的な延べ人数方式では、期間中30万人近くが参加していることになる。 また、コミコン・インターナショナルは、現在、サンディゴ・コミコンのほかに、毎年北西部で開催するワンダーコン(WonderCon)、さらにAPE(Alternative Press Expo)と3つの大型イベントを運営している。関連企業に対してコミコン・インターナショナルは、作品プロモーションの場、コミュニケーションの場として大きな影響力を発揮している。 ドルフ氏はこうしたコミコン・インターナショナルの設立に尽力し、現在行われている多くのポップカルチャーイベントに共通するフォーマットを発展させている。コミコン・インターナショナルの運営からは、1980年代末に退いていており、現在の総合カルチャーイベントとしてのコミコンとの関わりは少ないが、コミコン・インターナショナルの顔として、またコミックス界の重鎮として広く知られていた。コミコン・インターナショナル(Comic-Con International)/http://www.comic-con.org/
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