秦基博さんは2006年11月シングル「シンクロ」でデビュー。2013年にはツアーやイベントに数多く出演し、年間100万人の前で歌声を披露した人気アーティストである。 八木竜一監督は今回の起用理由について、『STAND BY ME ドラえもん』がのび太と静香ちゃんの恋の行方がストーリーの軸になっていることをあげる。 そのうえで、「僕らは、目のウルウル感や、髪のサラサラ感、肌の温度など触れる事が出来そうな質感や温もりが、この物語が"きゅん"とするためにとても大事だと考えています」とコメントする。そして「秦さんは、音楽で質感や温もりを表現できる稀有な人です。彼の繊細でせつない声は、みなさんに"きゅん"をお届けするために必要不可欠だと思い、お願いしました」と明かした。
『STAND BY ME ドラえもん』は『friends もののけ島のナキ』の八木竜一監督と『ALWAYS三丁目の夕日』の山崎貴監督がタッグを組んだ作品だ。キャラクター造型には1年以上を費やし、表情や動きなど徹底的にリアリティを追求した。オリジナルの世界観を壊さないように丁寧に作業を進めていき、懐かしくも新しいドラえもんを生み出している。 3月8日公開の「映画ドラえもん 新・のび太の大魔境~ペコと5人の探検隊」も、現時点で観客動員300万人、興行収入33億円を突破する大ヒットを記録している。今夏お披露目される3DCG版にも期待したい。 [高橋克則]