『アメイジング・スパイダーマン2』プロデューサーインタビュー アヴィ・アラド、マット・トルマックに訊く | アニメ!アニメ!

『アメイジング・スパイダーマン2』プロデューサーインタビュー アヴィ・アラド、マット・トルマックに訊く

『アメイジング・スパイダーマン2』の製作指揮を執ったふたりのプロデューサー マット・トルマック氏とアヴィ・アラド氏に作品の人気の秘密、製作の裏側について伺った。

インタビュー
 
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プロデューサーインタビュー
―ますます盛り上がる人気の秘密は?―


4月25日より、期待の大作映画『アメイジング・スパイダーマン2』の全国ロードショーがスタートする。シリーズは、1962 年にマーベル・コミックでの登場から50年目の人気キャラクター スパイダーマンを新たな視点から描く話題作だ。
前作ではスパイダーマンが真のヒーローとなるまで、誕生の秘密が語られた。一方、本作では主人公ピーター・パーカーの過去の謎が焦点となる。幼馴染のハリー・オズボーンとの対立、そして恋人グウェンとの関係など様々な問題にピーターは直面する。

そんなシリーズの製作指揮を執ったのが、2002年からの「スパイダーマン」シリーズや『ダ・ヴィンチ・コード』などの数々のヒットを送り出してきたマット・トルマック氏、そしてハリウッドの大物として知られるアヴィ・アラド氏のふたりのプロデューサーだ。おふたかたに、『アメイジング・スパイダーマン』に人気の秘密、製作の裏側について伺った。

『アメイジング・スパイダーマン2』
/http://AMAZING-SPIDERMAN.JP

■ スパイダーマンは時代を超えて人気の高いキャラクターです。それだけに難しいところもあるのでないでしょうか。映画としては常に新しさを求められ一方で、いつもどおりの普遍性も期待されがちです。これはどう両立されているのですか?

―マット・トルマック
スパイダーマンは本当に長い間、描き継がれてきた作品だよね。そこには素晴らしいキャラクターがある。とりわけピーター・パーカーがヒーローであることと日常の生活を保つことの狭間で持つジレンマの物語が秀逸なんだ。
こうした豊かな原作が創造の源になる。これを才能のある脚本家と組み合わせて、ストーリーを創り出していく。これが秘訣だよ。つまり優れた脚本家と素晴らしい原作の組み合わせだ。

ピーターは、私たちと同じように学校に行き、仕事もする。学生であるための役目も果たさないといけない一方で、彼にはニューヨークを守るという役目もある。『アメイジング・スパイダーマン2』では、このピーターの問題にフォーカスする。彼はふたつのサイドで悩むけれど、そもそもこれを両立させることは非常に難しい。ピーターが本質的にそうした矛盾を持ったキャラクターであることが豊かな物語が生まれる理由だろう。

―アヴィ・アラド
スパイダーマンは、そもそも大きな世界(ユニバース)を持っているからね。それに敵が多い。そうした悪役たちは、やむにやまれない状況でそうなってしまったとういった話が多いんだ。これを描くことで、またスパイダーマンが何者であるかを表現することにも出来るんだ。
今回の映画では、スパイダーマンがどうして生まれたかを描くのだけれど、それはピーター・パーカーの人生そのものについて描くことでもある。ピーターと過去のつながりが明らかになり、それがどのように未来につながるかが描かれていく。

スパイダーマンが支持されているのは、彼が誰でもありうる日常を持っていることだろう。私たちは、これに共感するわけだよ。ただ、ピーターは隠さなければいけない秘密をも持っているし、その秘密は普通の人に比べるとかなり大きいものだ。
彼は秘密を抱えたまま成長して戦うけれど、中身は子どものままだよね。ただ彼は、ヒーローであるという贈り物を与えられた以上、それを使わなければいけない。これはピーターにとっては、贈り物でもあるし呪いでもある。

―マット
今回は、映画をどこまで表現できるか、脚本家と何度も話し合いながら練ったんだ。脚本家は、いつもどうしたら、うまく物語を全て語れるかに挑戦している。本当にあらゆるレベルで信じがたい試みを続けている。その結果、今回も素晴らしい作品となった。これは約束するよ。

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■ アメコミを原作にしたハリウッド映画は沢山あるのですが、なかでもスパイダーマンはとりわけ日本で人気の高いキャラクターです。これはなぜだと思われますか?

―マット・トルマック
スパイダーマンは多くの人に共感を出来るキャラクターだからだろう。全ての人が自分を彼に投影できるんだよ。
彼は日常的で私たちが分かる様な悩みを持っている。それは家族のことだったり、彼女だったり、もっと単純に、何時までに家に帰らなければいけないとかもある。
それとリッチでもなければ、個人としては有名でもない、普通の少年というところが重要だ。そこが共感を呼んでいる部分じゃないかな。とても普遍性があるので、どこでも愛されるキャラクターになっていると思っている。

■ 最近のスーパーヒーローはチームを組むことが多いのですが、スパイダーマンはいつも孤独な戦いです。これはどうしてですか?

―アヴィ・アラド
スパイダーマンは確かに一人だね。ひとりで活躍する。ただ孤独なヒーローの物語はたくさんあって、それは決して珍しくないですよね。彼はそうしたなかで特に有名というわけだよ。
彼はチームには入らないけれど、一人のヒーロー、一人のガールフレンド、これを語るのが面白いんだよ。いつの日にかはチームを組むこともあるかもしれないけれど、個人的にはスパイダーマンは一人で戦う姿が映ると思っている。

■ お二方は、エンタテインメントの優れたプロデューサーですが、近年、日本のアニメやマンガ、小説などのハリウッド映画化も増えています。こうしたことを成功させるためのアドバイスがありましたらお話いただけますか?

―アヴィ・アラド
私たちは、今でもすでに日本から定期的に情報を受けているんだ。日本からアニメやマンガについてのマンスリーレポートを送ってもらっている。
レポートで送られてきた作品の絵やストーリーが私たちに何か刺されば、私たちはさらにそれを読み進むんだ。さらにその先に進む場合は、制作をしているスタジオを訪れることもある。
それと私たちはやはりヒーローものが好きなんだ。そうしたわけでいくつかの作品は、私たちのニーズに合致するけれど、該当しないものもある。たとえいいヒーローものでも、それが日本以外では受け入れにくかったりもする。翻案は、いつでも、どうやるかが難しいものなんだ。
『エヴァンゲリオン』はいい映画だよね。でもハリウッド映画になっていない。代わりに『パシフィックリム』のような映画が誕生した。それはいいアイディアだったよね。『AKIRA』や『Bleach』、『カウボーイビバップ』も映画企画はあったよね。

■ そうした作品を判断する基準は何なのですか?

―アヴィ・アラド
ストーリーだ。あとは最もシンプル理由となるのは、有名なマンガであることだ。そして、これまでどれだけ売れたかも重要だ。これは日本のスタジオを訪れる理由のひとつになる。
実際に『Bleach』は、とてもよく売れたトップコミックだった。けれども映画にするのは難しかった。『AKIRA』は・・・、映画になってないよね。
そして『攻殻機動隊』がとても素晴らしい作品であるのはご存知のとおりだ。どこの国でも受け入れられる普遍性がある。これはいま企画を進めている途中だ。
しかし、一般にこうしたビジネスの際にはエージェントの問題がある。エージェントを通すとなかなか実を結ばないんだ。作家と直接話せる環境を作らないと交渉はなかなか難しんいんだよ。『AKIRA』がいい例だし、ロボテックやボルトロンもそうだね。そうした作品を私たちは軽く10以上は挙げることが出来るね。

*ロボテック、ボルトロンはいずれも日本のロボットアニメを再編集したテレビアニメ。80年代に米国で人気を博した。

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《animeanime》
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