「じゃあ出勤するかぁ」/『THE NEXT GENERATION パトレイバー』シバシゲオ役、千葉繁インタビュー 前編 | アニメ!アニメ!

「じゃあ出勤するかぁ」/『THE NEXT GENERATION パトレイバー』シバシゲオ役、千葉繁インタビュー 前編

4月4日に劇場上映を開始する『THE NEXT GENERATION パトレイバー』ではアニメ版ン声優を担当していた千葉繁本人がシバシゲオ役として登場する。シバシゲオに対する思いや役作りについて、千葉繁さんにじっくりうかがった。

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1988年にメディアミックス作品として始まった人気シリーズ『機動警察パトレイバー』。その最新作が押井守監督作品として完全オリジナル新作として実写化される。

バビロンプロジェクトが一段落ついた2013年東京。長期的不況により手間とお金のかかるレイバーはお払い箱になっていた。特車二課の第一小隊は解散。第二小隊はレイバー運用経験の継続という名分のもと、かろうじて存続している状況だ。取り残されたように『98式イングラム』だけは栄光の初代、無個性の二代目、無能の三代目と引き継がれていった。
今作は特車二課存続問題が見え隠れする中、奮闘する『三代目』らの物語である――。

代が替わり、新たなキャラクターたちが描かれる実写版『パトレイバー』において、ひときわ目立った存在となっているのはシバシゲオだ。アニメ版では声優を担当していた千葉繁本人がシバシゲオ役として引き続き、実写版に登場するのだ。その千葉繁さんにインタビューを敢行した。シバシゲオに対する思いや役作りについて、また実写版の魅力などをじっくりうかがった。
[取材/構成 細川洋平]

■ じゃあ出勤するかぁ、って感じでしたよね。

――アニメ!アニメ!(以下、AA)
実写版パトレイバーの企画をお知りになった時はどう思われましたか。

――千葉繁(以下、千葉)
僕は以前から「いつか実写になるだろう」とは思っていたんです。だけどアニメ版「パトレイバー」の世界を今の時代にマッチさせるのは難しいだろうなと思いました。アニメ版は「当時から見て近未来の話」ですし、時代はどんどんどんどん変わっていってしまいます。
だから話を聞いた時は深い感動より、「ああ、やっときたのね」という感覚でした。

――AA
実際に連絡が来たのはいつ頃ですか?

――千葉
実写版の話を聞いたのは3年前です。押井さんから電話がかかってきて「パトレイバーやるんだけど、やってくんない?」って。「あ、別にいいですよ」です。

――AA
そんな感じだったんですか。

――千葉
そうなんです(笑)。シバシゲオに関してはキャラクター自体が僕なので、まあ別に特殊な役作りというか、そういったものは全く必要ない。等身大の僕で全然構わないわけですから。
「じゃあ、出勤するかぁ」ってそんな感じでしたよ。実写版だからといって「よっしゃ、やるぞ!」とかそういうものはなかったですね。

――AA
実写版というものに対して、特別な気負いや心構えなどもなく?

――千葉
そもそも僕は役者としてのスタートが実写だったし、その後もけっこうやってきているんですよ。アニメーションの現場より実写の現場にいた方が落ち着く、という部分もあります。

――AA
千葉さんが実写の現場がアフレコ現場より落ち着く、というのは意外な感じがします。

――千葉
セットって夢の工場みたいじゃないですか。その中にいる方が性に合ってる。もちろん撮影自体、朝早かったり深夜に及んだりしますけど、そっちの方が落ち着くんです。全く違和感のない状態でこの作品には参加させていただきました。

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(c) 2014 「THE NEXT GENERATION -PATLABOR-」製作委員会


《animeanime》
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