コスプレの馴染む街、ラスベガス 第1回オタコンベガス大会リポート PART4 2ページ目 | アニメ!アニメ!

コスプレの馴染む街、ラスベガス 第1回オタコンベガス大会リポート PART4

ロミさんによるオタコンベガスのレポートの最終回。今回は現地のコスプレ事情やオタコンベガスの今後などについて考察もする。

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■ まとめ

第1回大会としては目標の来場者数も達成し、今後の成長に期待をかけているのだろう、と筆者は想像していたのだが、運営側に話を聞いてみると、必ずしもそうではないらしい。
今後の展開については、運営側も慎重を期しており、逆に急激な成長を危惧しているようにも見える。それは、本家オタコンがあまりに急成長したため、それに比例してスタッフの負担も急増し、小回りがきかず対応しきれなくなる、またはいわゆる“燃え尽き症候群”がスタッフのやる気を削ぐ―そういった背景があるらしい。

開会式での「原点に戻る」という言葉には、スタッフ自身がもう一度楽しかった頃を思い出し、アットホームな雰囲気で開催できるコンベンションを目指していこう、という思いが込められているように思えた。
しかし、すでに国内外から注目を浴びていることから、急成長の呪縛からは逃れられないようだ。今の雰囲気をどれだけ残しつつ、小規模でありながら中身の濃いものにしていけるのか、ジレンマは続く―が、筆者に言わせればそれも贅沢な悩みと言える。

ほとんどのコンベンションは運営資金や手伝ってくれるスタッフ、出展してくれるディーラー集めに奔走し、日本からゲストを呼ぶことなど夢のまた夢なのだから。オタコンベガスにそうした苦労は一切なかったとは思わないが、やはり本家オタコンinボルチモアという全米第2位*の規模を誇るしっかりとした土台があるからこそ、ラスベガスでの姉妹コンベンション開催が実現可能となっている。
今後は、それぞれの大会が持つ特性を十分に活かした運営をしていって欲しいと筆者は願っている。

とりあえず、まずはオタコンベガス第1回大会の成功おめでとう!そしてお疲れ様でした!とお世話になったスタッフに言いたい。
そして来年以降も、オタコンベガスは来場者・スタッフ・ゲスト、各自がアットホームな雰囲気の中で、中味の充実した濃い内容を楽しめるオタクコンベンションとしてラスベガスの地でぜひとも継続していってもらいたい。
*全米第1位は西海岸ロサンゼルスで開催のアニメエキスポ

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