短編アニメーションへの関心が高まるなか、その話題の新作を広く公開する動きが始まった。1月11日から26日まで、東京都写真美術館にて「手仕事のアニメーション」と題されたプログラムが公開される。稲葉卓也監督の『ゴールデンタイム』、アンマサコ監督『タップ君』、そして加藤久仁生監督の『つみきのいえ』の3本を組み合わせた。『ゴールデンタイム』は『タップ君』は新作で、『つみきのいえ』は2009年に第81 回米国アカデミー賞短編アニメーション賞を受賞した。公開は2014 年1 月11 日(土)より1 月26 日(日)までの16 日間、長めの期間が取られている。『ゴールデンタイム』の監督・脚本・キャラクターデザイン・アニメーションを全て担当した稲葉卓也さんは、加藤久仁生監督と同じく映像会社・ロボットのアニメーション作家集団CAGEに所属する作家だ。1980年代の日本を舞台に、捨てられてしまった60年代製の家具調テレビがたどった数奇な運命を描く。一方、『タップ君』は第二次世界大戦前後のヨーロッパのある街が舞台、靴職人のスミスの店に持ち込まれたタップダンサーが靴を巡る物語だ。監督のアンさんは講談社より絵本『タップのゆめ』という絵本も上梓している。また、企画・脚本の島村達雄さんは白組代表でもある。ロボットはCMや映画、番組など様々な映像作品の制作で知られている。白組も実写、アニメのCG制作で定評がある。そんな2社が創り出した短編アニメーションは、いずれも20分強ながら、宝石ような作品だ。『ゴールデンタイム』は手描きアニメーション、『タップ君』はコマ撮りアニメーションと、いずれも手触りを感じる作風である。まさに「手仕事のアニメーション」を体感出来る上映になるに違いない。料金は一般が1200円、大学生・高校生・シニア・障害者手帳を持つ者が1000円、中学生以下が600円、未就学児が無料である。期間中には稲葉さんとアンさんによるトークイベントなども実施される。1月12日13時50分の回上映後が2人によるトークイベント、1月19日13時50分の回上映後が稲葉さんの作品集上映とトークとなっている。『手仕事のアニメーション』東京都写真美術館ホールにて2014年1月11日(土)より公開/http://www.syabi.com/contents/exhibition/movie-2188.html『ゴールデンタイム』/http://www.robot.co.jp/goldentime/
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