国民的代表作『ONE PIECE』はデータで見てもスゴかった! | アニメ!アニメ!

国民的代表作『ONE PIECE』はデータで見てもスゴかった!

もはや日本の国民的作品となった『ONE PIECE』。そのマンガとアニメの魅力を、あらためて徹底分析してみた。『ONE PIECE』は一体何がすごいのか?ここで全てが分かる。

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もはや日本の国民的作品となった『ONE PIECE』。発行部数は70巻で2億9千万部を超え、計算してみると日本人の1人につき2冊以上を持っていることになる。
この数字だけでも卒倒しそうになるが、どのようにして快挙ともいえるこの数字を叩き出せたのだろうか?
改めて『ONE PIECE』の魅力と、人気の秘密に迫ってみた。

■ 日本のマンガ史に残る怪物コミック

abesanONE PIECEはアメリカやフランスなど世界で翻訳出版され、国外でTVアニメも放送中だ。2012年までに製作された劇場版は合計12作。国内外のアニメ・コミックイベントでキャラクターのコスプレをする人が目立つのも、多くの人に受け入れられた証だろう。  

なぜこの作品が多くの人に愛される作品となったのだろうか? ――それは少年マンガでありながら、子供から大人、男女問わず幅広い読者を取り込む構造になっているからだ。  

今さら説明する必要は無いほど知られているが、『ONE PIECE』は主人公・ルフィが、仲間を集めて海賊王を目指す冒険物語。少年マンガらしくルフィは様々な壁を仲間とともに乗り越えていく。その姿は少年の心を震わす熱に溢れているのだ。原作者の尾田栄一郎氏自ら公言しているように、少年たちの“ワクワク”を高鳴らせる巧みなギミックが組み込まれており、1997年の連載開始以来、常に新しい少年読者を取り込んでいる。  

だがそれだけではない。国民的作品となったのは、「大人の読者」も取り込んだからだ。登場人物たちの生きざまに魅了され、“ONE PIECE好き”を公言する著名人も少なくない。『ONE PIECE FILM Z』の脚本・鈴木おさむ氏もファンのひとりだ。  

忘れてはならないのが、ちりばめられた伏線。随所のインタビューから察するに、尾田氏には最初からエンディングまでの構想があるもよう。そのため冒頭から少しずつ伏線が敷かれており、読み進めていくと後から伏線だったとわかり、読者は「やられた!」と唸ってしまう。この繰り返しで複雑なストーリー構造や世界観が浮き彫りになり、好奇心を掻き立ててやまないのがこの作品なのだ。  

また人間関係の描かれ方も大人の読者をひきつけている。ルフィの“人を巻き込んで目標を完遂する”姿に、新たなリーダー像を見いだし、麦わらの一味たちとの関係性を人材マネジメントのテキストとして注目する人が現れたのも興味深い現象だといえる。  
「頂上決戦編」での白ひげ海賊団 VS 旧体制の海軍の衝突のさなか、新たな仲間の力を借りエースを救おうと傷だらけで闘うルフィの姿は、特に30代サラリーマンのハートを掴んだ。旧体制に抗おうとする世代としてリンクしたからではないだろうか。  

そして、単行本の初版発行部数は「インペルダウン編」を収録した56巻で285万部を達成。コミックス初版発行部数の日本記録を塗り替えた。それからも順調に右肩上がりに伸び、ついには64巻から71巻まで8巻連続初版発行部数400万部を記録。まさに“怪物コミック”なのだ。

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■ 『FILM Z』の爆発的ヒットの裏側には豪華キャストやスタッフ、尾田栄一郎の存在

怪物ぶりはそれだけではない。原作者の尾田栄一郎氏が総合プロデューサーを務めた12作目の劇場版『ONE PIECE FILM Z(FILM Z)』(2012年公開)は興行収入が約70億円に達し、東映の歴代最高記録を塗り替えた。

なぜこんなにも本作が成功を収めたのだろうか? それは、劇場版10作目の『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』(2009年公開)と同様に尾田氏が関わることで「全部の世界や物語の謎を解き明かしたい」と思うファン心を満足させたからだ。

『STRONG WORLD』では、原作の謎のひとつ「空白の百年」に生きたであろう「金獅子のシキ」を敵キャラとして登場させ、『FILM Z』でもキーパーソンに「海軍大将の青キジ」を据えた。このことで、これまでの劇場版には無かった”ONE PIECEの謎の一部が明らかにされる”という要素がファンを劇場に向かわせ、映画をヒットへと導いたのだ。  

そして子ども心をくすぐる要素も、もちろん忘れていない。チョッパーのような可愛らしい動物系キャラクター、魅力的なヒーロー(ルフィ)、そして純然たる冒険活劇。これによってファミリーで楽しめる劇場作品として磨きがかかり、国民的作品の高みへと駆け上って行ったのではないだろうか。  

『FILM Z』はその裏側も豪華絢爛なスタッフで固められている。PerfumeやCapsuleで知られる中田ヤスタカ氏がオープニングテーマを手掛け、主題歌をカナダ人歌手アヴリル・ラヴィーンが担当。前述したように脚本は放送作家の鈴木おさむ氏だ。そして篠原涼子氏と香川照之氏がゲスト声優として登場し、ファンならその仕上がりに目を離すことはできない。  

あなたが『ONE PIECE』の魅力のすべてを知り尽くしたいならば、劇場作品は外せない存在なのだ。

(マンガナイト・山内康裕、bookish)

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