「革命機ヴァルヴレイヴ」 池谷浩臣、丸山博雄両プロデューサーが明す1期、そして2期の新たな動き 2ページ目 | アニメ!アニメ!

「革命機ヴァルヴレイヴ」 池谷浩臣、丸山博雄両プロデューサーが明す1期、そして2期の新たな動き

『革命機ヴァルヴレイヴ』が6月に、多くの謎を残しつつ第1期を終了した。10月の2期スタートを前に、池谷浩臣プロデューサーと丸山博雄プロデューサーに話を伺った。第1期『革命機ヴァルヴレイヴ』とは何だったのか?そして第2期には一体何が起きるのか?

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(c)SUNRISE/VVV Committee, MBS
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■ オリジナル作品はキャラクターもまた生き物

―― 他のキャラクターについても、少しお伺いしたいと思います。主人公のひとりであるエルエルフは、ドルシアのスーパーエージェントという設定ですが、視聴者からはクールというよりは少し間の抜けた――愛すべきキャラクターとして捉えられている気がします。
彼の受け止められ方について、どのようにお感じになっているのでしょうか?

―― 池谷浩臣プロデューサー(以下、池谷)
たしかに、あるキャラクターに対して「どこがかわいいのか」を探りながらご覧になる方が多いのかな、という気がしました。
こちらとしてはエルエルフを「素っ気なくクールに決めるキャラクター」として作っているわけではないんです。でも、そういう風に受け止めて、楽しいと思われる方がいても構わない。むしろ楽しいと思っていただけるのは嬉しい事ですね。

―― 丸山博雄プロデューサー(以下、丸山)
送り手としては、エルエルフは頭の切れる優秀なエージェントとしてまっすぐに描く意図でした。なので、受け取たれた方々から、そういった捉え方があったのは意外でしたが、オリジナル作品はキャラクターもまた生き物で、見てくださる方々に育てられていく部分もあるので、いい意味で影響を受けながら、キャラに新しい一面が付加されて、人間性にも奥行きが出てくればいいと思います。
エルエルフを「スーパーエージェントだ」と思って見ていた方が、他の人の意見や見方を聞いて、「なるほど、こういう視点があるのか」と気付くこともあってよいのではと感じています。

―― 例えば、彼の愛称が「ハムエルフ」だったりしますよね(笑)。劇中でもそう呼ばれていたりしますが……。

―― 丸山
エルエルフ自身は、“人間離れした”強い精神の持ち主なんですが、周りのキャラがこういう呼び方をしたことで彼の持っている“人間らしさ”を表現できたりもするのかと。そういう少し引っかかるニュアンスに関しては、脚本会議でいろんな人から様々に出てきて、そして多くは捨てられていく無数のアイデア、意見の中で、残ったものだったりします。
エルエルフという人間には良くも悪くもかもしれませんが、こういう表現がある種の愛嬌として受け手に捉えられているのかもしれないですね。

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■ 敵メカ「バッフェ」に両プロデュサーが愛着?!

―― キャラクターは生き物だというお話がありましたが、当初の予想以上に、ハネたキャラクターというと誰でしょうか?

―― 丸山
プレスコのときに感じたことなんですが、やはりオリジナル作品は「声」でキャライメージの奥行きがすごい広がるなと痛感しました。「セリフ」と「キャラデ」で構築していた人物像に新たな発見があるというか…。
とくにキャラの中でも、野火マリエと連坊小路アキラは、もともとセリフ自体も多くないので、キャラクター像をつかまえるためのヒントが少ない状態で、イメージが確立しづらい。しかも、個人的には2キャラクターの方向性が似てしまうのではという懸念もあったのですが、役者陣の声が入った時に、「あっ、このキャラはこういう人か」というのが瞬時に想像でき、全く方向が寄ることのない2キャラクターとして確立した気がしました。
声を聞くことで、また逆に、進行中のシナリオ制作での人物像にも影響を与えた部分があったりするのが、オリジナルの妙味かと思います。今後の2ndシーズンでは、マリエとアキラも物語の中で重要に動いていくことになります。

あと、これはキャラクターと言っていいのか分かりませんが、敵のメカである「バッフェ」でしょうか。正直、一番最初にデザインを見たときは驚きもありましたが、戦闘シーンを重ねていき、様々に描かれていくにつれ、どんどんしっくりきて、後半になればなるほどカッコよく見えてくる。化けたな、と思いました。

―― 池谷
個人的な話になるんですけど、僕は量産型が大好きなんです(笑)。バッフェのデザインを担当していただいたのは、大河原邦男さんなんですが、個人的にあのメカのラインがすごく好きなんですよね。たしかに量産型としてはあまりに弱すぎる印象にならないかという危惧はあったんですけども、例えば第1話でパイロットにセリフを与えた、ということもあるのかもしれない。それでメカとしてのキャラクターが立ったというところはあるかもしれないですね。現場では結構、人気があるんですよ(笑)。
大河原さんは、すごくシンプルな構成なんですけど、バチッとハマったものを出していただける。よく「自分のデザインは設計図だから」とおっしゃるんですけど、つまり現場でどのようにしてもらっても構わない、と。そのあたりが線の少なさとか構成のシンプルさに繋がっているのかもしれません。

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